猛吹雪の中捨てられていた犬 保護施設の職員に見せた姿に「泣けてくる」
画像はイメージ(Flicker/ Appalachian dreamer )
寒さで震えていた犬は、動物保護施設職員の姿を見るとちぎれそうなほど尻尾を振って喜びを表しました。
猛吹雪の中捨てられていた犬
過去10年で、最も激しいとされる猛吹雪に見舞われていたアメリカ・カンザス州。
2025年1月5日の早朝4時、カンザスシティの動物保護施設「KCペット・プロジェクト」アニマル・サービス課職員のエンジェルさんは、クレートに入れられた犬が捨てられているという連絡を受けました。
通報者は、犬の吠える声で目を覚ましたという高齢の男性です。
エンジェルさんは、凍てつく寒さで施設のゲートが凍結して開かない状態だと知ると、ゲートをよじ登り、駐車してあった自分の車に飛び乗りました。
厳しい天候で運転には危険な状況だったにもかかわらず、エンジェルさんはすぐに現場に向かったのです。
凍結した道路と視界ゼロに近い状態をほぼ1時間かけて犬の元へたどり着くと、そこには檻に入れられたまま放置され、寒さで震えている犬がいました。
推定年齢1歳ほどと見られるその犬は、エンジェルさんを見ると檻を揺らすほど尻尾を激しく振ったそうです。
その後、犬をタオルで包んで暖房の効いた車の中に保護して施設へ連れ帰ると、エンジェルさんは通報者の男性に犬の無事を伝えました。
幸いにも、犬は凍傷にかかっておらず、怪我もなかったとのこと。
現在、犬にはまだ名前がありませんが、施設の職員の手厚いケアと世話のおかげで元気にしているようです。
この一件を知った人たちからは、「引き取りたい」という声も寄せられています。
辛い経験をしたこの犬が幸せな永遠の家を見つけるのに、そう時間はかからないかもしれません。