ズボンを穿いていない大勢の通勤客 地下鉄の光景に「二度見した」

画像はイメージ(Flicker/ osseous

男性も女性も、下半身はパンツ一枚。寒空の下、そんな乗客が地下鉄にいるのを見たら、おそらく二度見してしまうことでしょう。

【画像】ズボンを穿いていない大勢の人々

2025年1月12日、イギリスのロンドンの地下鉄には、ズボンを穿いていない姿の男女が楽しそうに電車に乗っている光景が見られました。

ロンドンでパンツ一丁になる記念日

この日は、毎年1月恒例の「ノー・パンツ・チューブ・デー」で、参加者が下着姿でロンドンの地下鉄(チューブ)に乗り、喜びとユーモアをもたらす日なのです。

ロンドンでのこのイベントは、2002年にニューヨークで始まった「ノーパンツ・サブウェイ・ライド」がきっかけ。

真冬のニューヨークで都市の公共交通機関に乗り込んだ乗客がズボン(欧米ではパンツとも呼ぶのが一般的)を「穿き忘れた」ふりをして他の乗客を楽しませる、いわゆる公開いたずらです。

現在では、世界中の都市で同様のイベントが開催されています。

ロンドンでは、この日が来ると参加者たちが「うっかりズボンを穿き忘れた」ように電車に乗り込むのですが、真冬にパンツ一丁なのでとにかく寒く、鳥肌覚悟です。

それでも、参加者たちはホームで自撮りしたり、車内でポーズをとったりしながら、笑顔でさまざまなスタイルや色の下着を披露しました。

この風変わりなイベントの目的は、毎日の通勤にちょっとしたユーモアをもたらし、通勤の単調さを打破すること。

参加者たちは「伝統が受け継がれていることをとても嬉しく思う」「私のルールは、常に他人を楽しませること、笑いを与えること。挑発的になったり誰かを苛立たせたりすることが目的ではない。まったく無害」と、寒空での一日を楽しんだようです。

Text by 都築ミロ