ロサンゼルスで発生した山火事 行方不明だった犬との再会に「涙止まらん」

AP Photo/Jae C. Hong

2025年1月7日に発生したロサンゼルスの山火事で、行方不明だった犬と飼い主の男性が再会することができました。

【動画】行方不明だった犬と再会した飼い主

ロサンゼルスの山火事で離れ離れになったペットと飼い主

アメリカ・ロサンゼルスで2025年1月17日現在なお燃え盛る山火事ですが、一番被害が大きいマリセイズ地区に住むケイシー・コルヴィンさん(Casey Colvin)もまた、火災で家を失った一人でした。

火災発生当時、自宅を留守にしていたケイシーさんは家に残してきた2匹の犬、「ティカティカティカ」と「オレオ」が心配になり、すぐに自宅に戻ろうとしたのです。

しかし道路はすでに封鎖され、ケイシーさんは自宅に戻ることができずにいました。

現地を取材していたアメリカのニュースチャンネル『NBC News』のカメラの前でケイシーさんは「家なんてどうでもいい!僕の犬が心配なんだ」と語り、尋常ではないほど心配の様子。

この時一人の消防士がケイシーさんの自宅を確認してくれることになり、まだ火の手にさらされていない家の中にいたティカティカティカを見つけて連れ戻ってくれたのです。

しかし、オレオは自宅を脱走して行方不明になっていたとのことで、ケイシーさんはSNSでオレオの写真を投稿して、必死に目撃情報を呼びかけました。

1月12日に「隣の家の瓦礫で眠っているのを目撃した」との情報を入手し、すぐにケイシーさんはプロの犬の捕獲業者と共に焼け野原となった自宅付近へと戻り、隣人宅へ急行。

なんと門の向こうから、行方不明だったオレオがケイシーさんの声に気づいて駆け寄ってきたのです。

オレオが腕に飛び込んだ瞬間、ケイシーさんは「なんてことだハニー!生きてたんだ?生きてたんだね!」と歓喜の声を上げながらオレオを抱きしめて涙を流していました。

オレオとケイシーさんの再会には「この人が誰かは知らないけど本当に嬉しいよ」「奇跡ってあるんだね」「5日間も火事の中を無事だったなんて信じられない」といった声が寄せられています。

消火にあたっている、サンバーナーディーノ消防署のSNSには現地時間の2025年1月15日時点で、今だ猛威を振るっている山火事の消火活動にあたっている様子がうかがえ、心配の声が上がっています。

Text by Masumi.D