64年間目撃されていなかったヘビが見つかる 生存状態での写真公開は世界初
シンガポールで、64年間目撃されていなかった「ピーターズ・キールバック(Hebius petersii)」というヘビが、生存している状態で発見されました。
絶滅したとされていたヘビ「ピーターズ・キールバック」
そのヘビを2024年10月12日に見つけたのは、シンガポールの写真家ハマドさんとトリンさん。
水面越しに頭を突き出している鮮やかな色彩と特徴的な模様のヘビを観察しているうち、ハマドさんとトリンさんは「もしやピーターズ・キールバックではないか」と思ったそうです。
2人がヘビの専門家に連絡を取り写真を見せると、やはりピーターズ・キールバックであることが判明したのです。
「Nature in Singapore」誌に掲載された生物多様性の記録によると、シンガポールで採集されたピーターズ・キールバックの標本は4体しかなく、最後の発見は1960年でした。
生息域全体で15標本しか知られていないピーターズ・キールバックの生きた写真は、これまでネット上ではゼロで、この種は局地的に絶滅したと考えられていました。
つまり、64年ぶりの発見は、実に貴重な記録です。
また今回、ピーターズ・キールバックの生存している状態での写真が世界で初めて公開されたということで、発見者のハマドさんとトリンさんは大きな喜びと興奮を感じているということです。