庭いじり中に巨大な歯の化石を発見 貴重なものだと判明し博物館が公開
ニューヨーク州オレンジ郡スコッチタウン近郊の住宅の裏庭から、1万2800年前に存在していた古代のゾウ「マストドン」の歯の化石が発見されました。
庭でマストドンの歯の化石が見つかる
歯の化石は、この住宅に住む夫婦が庭でガーデニングをしている時に見つけたもの。
庭に植えた植物の葉に隠れた状態で、地面から歯が突き出ていたそうです。
夫婦が地面を掘ってみたところ、地表からわずか数センチ下にさらに別の歯が見つかったため専門家を呼ぶことに。
歯は、ニューヨーク州立博物館とSUNYオレンジカウンティコミュニティカレッジの研究者によって発掘され、奥歯がついたままのマストドンの顎の化石と判明しました。
さらに発掘作業を続けたところ、顎の化石以外にも足の一部の化石も見つかったとのこと。
今回の貴重な発見をした夫婦は次のように語っています。
「歯を見つけて手探りで掘ってみた時、これは何か特別なものだと感じて専門家を呼ぶことにしたんです。今回、私たちの土地がこれほど重要な発見をもたらしたことに感激しています」
マストドンは約1万2800年前に北アメリカに生息していたことが分かっており、絶滅した理由について初期のアメリカ先住民による乱獲が大きく影響したと言われています。
今回発見されたマストドンの顎の化石は2025年にニューヨーク州立博物館で一般公開される予定だそうです。