30年前からカントリーマアムは枚数も1枚あたりの量も減ってる? 不二家に推移を直撃
物価高が続く中、企業は商品の価格の値上げのほかに、内容量を減らす対策を取ることもあります。
実際、「前より小さくなった、少なくなった」と思う商品もあることでしょう。
不二家の人気商品、カントリーマアムで言うと、「このまま枚数が減っていくと、将来はマイナスになってしまうのではないか」と予測をする人もいるほどです。
カントリーマアムの枚数は本当に枚数が減ったのか、またサイズは小さくなったのでしょうか。発売元の不二家にきいてみました。
カントリーマアムは減った?
「内容量と1枚当たりの重量の変遷は以下の通りです。 内容量につきましては、減量だけでなく、その時々の情勢や施策に合わせ増量していたこともあります」 (不二家担当者)と言うように、1袋あたりの内容量と1枚あたりの重量が変わってきたのは事実のようです。
1992 年:28枚 1枚当たり11.5g(大袋タイプ発売時)
1996 年:30枚 10.5g
2007 年:28枚 10.5g
2008 年:24枚 10.5g
2009 年:26枚 10.5g その後、2枚程度の増減を繰り返し
2013 年:22枚 10.5g
2014 年:20枚 10g
2022 年:19枚 10g
2023年11月~2024年3月:20枚(1枚増量)
2024 年:18枚 10g
※gは1枚当たりの重さ
内容料を減らした理由については、不二家は次のように説明しています。
「カントリーマアム(バニラ&ココア)のサイズにつきましては、2014年以降は1枚当たりの規格変更 は行っておりません。また、内容量(枚数)については、原料高騰に対応した場合もあれば、大袋タイプ のお徳用商品のため、政策的に増減をしている場合もございます」
ネット上で「カントリーマアム」の内容量が減ったこと、サイズが小さくなったことが話題になっていることに、不二家はどう考えているのでしょうか。
「当社からお話しできることはございませんが、カントリーマアム(贅沢バニラ/贅沢チョコ)や季節限定、企業限定商品、1枚入りの大判サイズのカントリーマアムなど、企画により内容量や1枚あたりの重量が異なるものがございますので、誤解がないようご理解ください」
たしかに、ひと事で「カントリーマアム」と言っても、一番ベーシックな「バニラ&ココア」以外にもずいぶんバリエーションがあり、枚数や大きさは多岐にわたります。
また、「バニラ&ココア」についても、不二家は物価高に対応して内容量を減らす一方ではなく、増量したこともあり、状況に合わせて柔軟な姿勢で対応してきたことが分かります。
SNSにカントリーマアムに関する投稿が多いのは、カントリーマアムが多くの人たちに愛されている証拠ですね。
長年愛されている商品だからこそ、不二家のこれからの企業努力や新たな取り組みに期待しています。