痛みに耐えきれず自死 世界一危険な猛毒植物
世界に存在するさまざまな植物の中には、花や葉、茎や根の部分に毒を持つ植物があります。
オーストラリアに自生するイラクサ科の「ギンピーギンピー(学名 Dendrocnide moroides)」は、世界で最も危険な猛毒を持つ植物と言われています。
猛毒の植物「ギンピーギンピー」
一見するとわかりにくいですが、ギンピーギンピーは、茎、枝、葉柄、葉、果実がすべて小さな毛のような棘に覆われていて、それらは強力な神経毒で満たされています。
ほんの少し触れただけで「熱い酸で焼かれ、同時に感電死させられている」ような耐えがたい痛みに何ヶ月も襲われるだけでなく、1年間も毒素が皮膚に留まり続けます。
また、患部に触れたり、水に触れたり、温度が変化したりといった誘因となる出来事の際に、毒素が体内に放出されるので、まさに地獄の痛みを味わうのだとか。
専門家によると、「植物ではあるがクモやサソリ、円錐カタツムリの毒素に似ている」のだそう。
このギンピーギンピーは、イギリスのノーサンバーランド州にある植物園「アニックガーデン」の中の有毒植物を集めた「ポイズン・ガーデン」で展示されています。
普段、厳重に施錠されたガラスケースに入れられていますが、スタッフたちは棘に触れないように完全装備で取り扱っているとのこと。
「Mirror」によると、誤ってギンピーギンピーに触れてしまい、あまりの痛みに耐えきれず拳銃自殺をした男性の事例もあるようです。
自然には、自衛のために毒を持つ動植物が多いですが、これほどまでにも有毒な植物だと天敵は存在しないかもしれませんね。