ロンドンで急増しているスマホひったくり事件 犯人を苛立たせる対策
イギリスの首都ロンドンでは、eバイクに乗ったスマホのひったくり事件が2024年に入ってから急増中です。
TikTokユーザーの女性は、ひったくり犯人に対抗するとんでもないアイデアを思いつきました。
ロンドンで相次ぐひったくりへの対策
ひったくり犯が出没するのは、路上が混雑する通勤時。
後ろや斜め方向からeバイクで近付き、通行人が手にするスマホを一瞬のうちに盗み去ります。
その早業に唖然となった被害者は急いで走って追いかけようとしますが、eバイクは速く、犯人を見失い、スマホも戻ってこないという最悪の結果に。
そんな犯罪が頻発していることにうんざりしていたTikTokユーザーのマディさんは、卑劣なeバイクでのひったくり犯に「教訓」を与えようと、あるアイデアを思いつきました。
それは、スマホケースにタラマサラータを塗るというもの。
タラマサラータは、魚卵やレモンジュース、オイル、パンを混ぜ合わせたギリシャの伝統的なディップです。
それをべったりと塗ったスマホケースをひったくった犯人をイライラさせようという意図があるといいます。
本当は魚のすり身を使って、できるだけ臭くしたかったというマディさん。
しかし、インフレですり身を使うのはコストオーバーとなるため、タラマサラータにしたそうです。
2024年10月、観光客で賑わうロンドンの中心地、トッテナム・コート・ロードとオックスフォード・サーカスの交差点に立ち、スマホのひったくり犯がタラマサラータを塗ったケースを盗み去るかどうかの実験を行いました。
結果としては、魚卵まみれのスマホがひったくられることはなかったようです。
マディさんはその後、ディップではなく有刺鉄線をケースに貼るなど別の提案をしてしていますが、この対策は自分自身を危険にさらすリスクがあると、正直な気持ちも吐露しています。
確かに、ひったくり犯がイタズラされたと知れば、凶器で襲いかかってくる可能性も十分あるため要注意です。
『Metro』によると、2024年3月までの1年間にイギリスの路上でスマホやバッグを盗まれた人は約78,000人にも上ったそうです。
ロンドンの路上では、できるだけスマホを手に持って移動しないことが、一番の予防対策なのかもしれません。