世界最速も「ぎこちない」 スニーカーを履いた中国製のロボット 

画像はイメージ(Flicker/ jinglejammer

スニーカーを履いて走る姿はなんだかぎこちないですが、二足歩行ロボットとしては最高時速だそうです。 

【動画】最高時速13kmで走る中国のロボット

中国のSNSで、スニーカーを履いてゴビ砂漠を走る二足歩行ロボットの動画がシェアされ、注目を集めました。 

最高時速で走る二足歩行ロボットが中国で誕生

これは、中国のロボット会社Robot Eraが開発した「STAR1」というロボットで、身長は160cm、体重は約65kgだそう。 

今回、Robot Eraが行った実験で、STAR1は最高時速約13kmを達成・維持できました。

時速13kmは、自転車を普通に漕いだときのスピードです。 

秒速3.6mで34分ほど走り続けたSTAR1は、テスラのOptimusやボストン・ダイナミクスのAtlasよりも速く、二足歩行ロボットとして世界最速記録を打ち出したことを『Oddity Central』が伝えています。 

STAR1には効率的な移動を助ける高度なモーターと、周囲の情報をリアルタイムで処理する高速センサーと通信モジュールが搭載されており、砂地や草原などあらゆる路面や環境に対応できるそうです。 

しかし、その技術だけがSTAR1の驚異的なスピード記録を達成したのではありません。 

動画を見ると、スタートは遅かったものの、スニーカーを履いたロボットはゴビ砂漠の難しい地形をうまくこなし、「裸足」のロボットを追い越します。

やがて、両者の間にかなり距離ができているのがわかります。 

Robot Eraは走行メカニックを最適化し、グリップ力を向上させるためにランニングシューズの技術を利用することで、世界最速ロボットを生み出したのです。 

動画には、「腕の動きがもっと開発されたらもっと速く走れるようになるかも」「次は泳げるロボットかな」「下着が脱げたまま走っているようにしか見えないんだが」といったさまざまなコメントが寄せられています。

Text by 都築ミロ