アーティストが制作した筋肉隆々の仏像、3日で完売 住職が苦言
タイの芸術家が制作、販売した筋肉隆々の仏像が、予約注文開始からわずか3日で完売になるほど人気を集めています。
黄金に輝く筋肉隆々の仏像
制作・デザインしたのは、タイで「デス・デザイナー」というアーティスト名で活動する、ノン・モラノンさん(Nonts Moranont)。
現代アートとして制作したこの仏像は、ボディービルダーも顔負けの6つに割れた腹筋を持ち、ワイルドな体とは正反対に仏陀特有の穏やかな表情で鎮座しています。
ノンさんはレジンデザイナーのスーさんと共同で、この仏像を100体制作し「パワー仏陀(The Buddha of Power)」と名付けて2024年11月24日にFacebookで予約注文を受け付けることにしました。
すると注文が殺到し、予約受付開始からたった3日で完売となったのです。
仏像は高さが13cm、横幅が11.3cmで、白、黒、ゴールドの3色があり、通常価格は1500バーツ(およそ6490円)で、予約注文の場合は特別価格の1300バーツ(およそ5630円)で購入できるとのこと。
人気を博した仏像ではあるものの、シンガポールのニュースメディア『MustShareNews』によると、ノンタブリー県バンヤイ郡にある由緒ある寺院「ワット・スアンケーオ (Wat Suan Kaew)」の住職が、地元の記者から「パワー仏陀」について質問を受けたところ、「宗教美術とみなしていない」と苦言を呈していたとのことです。
また、住職は「お釈迦さまは重量挙げ選手ではありません。素朴でとても優雅だったのです」と付け加えました。
高明な僧侶から軽く非難の声を受けたノンさんですが、Facebookには、2025年の初旬頃には次のプロジェクトを始動する予定だとつづっています。