全身が真っ黒なペンギン 「ここまで黒いのを初めて見た」
遺伝子の突然変異でしょうか。
南大西洋に位置するサウスジョージア島で、全身が黒い羽毛で覆われた真っ黒なペンギンを1人の写真家が目撃しました。
メラニズムを持つ黒変種の真っ黒なオウサマペンギン
ペンギン目の中で2番目に大きなオウサマペンギンは、オレンジ色がかった黄色のくちばしと白い腹部が特徴です。
しかし、まるで全身黒タイツのような真っ黒のペンギンが、サウスジョージア島のビーチに上陸したのです。
その珍しい黒いペンギンを運よくカメラに収めInstagramに投稿したのは、写真家のイヴ・アダムスさんでした。
カメラのレンズを近づけると、首とお腹はメタリックグリーン色。
でも、遠くから見ると真っ黒だったそう。
ここまで全身が黒いペンギンを見たのは初めてだったと、アダムスさんは自身のInstagramに綴っています。
アダムスさんはこのペンギンが何十万羽もいる仲間のコロニーに紛れてしまう前に、慌てて写真撮影をしました。
Daily Mailなどによるとこの真っ黒のペンギンは、メラニンが過剰に生成される「メラニズム」と呼ばれる遺伝子変異によるもののようです。
羽毛や体毛が黒くなった個体は黒変種と呼ばれ、哺乳類や鳥類では非常に珍しいとされています。
黒いペンギンは氷上でも水中でも目立ちやすいため、捕食者から狙われやすいというリスクがありますが、泳いでいるときは仲間のオウサマペンギンに紛れ込むことができます。
仲間に受け入れられている様子だったという黒ペンギン、なんとか生き延びてほしいですね。