博物館で3500年前の壺を割った少年 職員の対応に「寛大すぎる」
形あるものは、いつかは壊れます。しかし、古代の遺跡となればちょっと話は別。
イスラエルの博物館で、4歳の少年が3,500年前の壺を割ってしまうも、博物館の対応が称賛されました。
「Guardian News」などのメディアが伝えています。
貴重な壺を割ってしまった少年
2024年8月、4歳のアリエル君は家族に連れられイスラエルのハイファに位置するヘクト博物館を訪れました。
アリエル君は、博物館の入り口に展示されていた壺に何が入っているのか興味を持ち、覗き込もうとして割ってしまったのです。
ヘクト博物館の展示物は、ガラスケースや障壁で囲っておらず、むき出しの状態で展示されています。
「ほんの一瞬目を放した隙の出来事でした」と振り返る両親。
アリエル君が割った壺は、紀元前2,200年から1,500年ごろのもので、完全な状態で発見された希少な展示物でした。
両親は破損の弁償を申し出ましたが、博物館は故意でなかったとして家族を壺の修理プロジェクトに招待。
プロジェクトでアリエル君は、接着剤を使い壊れた壺を自ら修理しました。
ヘクト博物館の館長は、「修復を教育の機会として、今後もアリエル君一家の来場を歓迎していることを伝えたかった」と招待の理由を述べています。
壊れた壺は、専門家の手により修理が進められているということです。
この出来事に世間では、「修理プロジェクトに招待するのはすごい」などの意見が上がっていました。
アリエル君にとっては、一生に一度の貴重な体験になりましたね。