国民生活センターが注意喚起 子供に危険なヘアアイロンの取り扱い
日々のヘアスタイリングに欠かせないアイテムとして、多くの家庭で利用されているヘアアイロン。
その手軽さと便利さから、朝の準備などに頻繁に使われています。
しかし、このヘアアイロンが家庭内で思わぬ事故を引き起こす原因にもなっていることをご存じでしょうか。
子供に注意が必要なヘアアイロン
国民生活センターは、ヘアアイロンを使ったやけど事故が特に幼い子供の間で増えていることを発表しました。
髪を整えるために使用されるヘアアイロンは、ストレートタイプやカールタイプ、そしてその両方を兼ね備えた2ウェイタイプなどがあり、どれも熱を利用して髪をスタイリングするという共通点があります。
この熱が思わぬ危険を生むことが問題となっているのです。
過去5年間で43件の事故が起こっており、その中で0〜2歳の子供が7割を占めています。
保護者が使い終わったアイロンをそのまま放置した際に、子供が興味を持って触れてしまうことで事故が発生するケースが多いそうです。
他にも、コードを引っ張って落とすことで火傷を負う事例も後を絶ちません。
ヘアアイロンのプレートやパイプなどの加熱面は、電源を入れた後すぐにやけどを負う温度に達することが確認されています。
逆に、使用後冷めるまでには10分以上かかるので、きちんと注意しなければなりません。
また、意外と見落とされがちなのが、ヘアアイロンの本体部分もかなりの高温になるという点です。
実際、外側を握って火傷を負うケースが報告されています。
こうした事故を防ぐために、国民生活センターは子供がいる家庭でのヘアアイロンの使用時に、いくつかのポイントを守るよう呼びかけている状況です。
例えば、使用後は子供の手が届かない安全な場所に片付ける、コードを整理する、といったことが推奨されています。
また、電源を切った直後でもしばらくの間は熱が残るため、注意して取り扱い、放置せずにしっかりと管理することも大切です。
ヘアアイロン自体は非常に便利なアイテムですが、使い方を誤ると危険が伴うことを認識する必要があります。
特に子供がいる環境では、ヘアアイロンが大きな事故をもたらす可能性が高いため、日頃からしっかりとした管理を心がけることが重要です。