トイレに行こうとした車椅子利用者 屈辱的な出来事に「二度とこの航空会社は使わない」

画像はイメージ(Flicker/ Sandra Cohen-Rose and Colin Rose

近年、障害を持つ人々に対する配慮が求められている中、ある事件が大きな波紋を呼んでいます。

【動画】車椅子利用者が機内で屈辱的に感じたこと

機内のトイレを利用しようとした乗客

BBCの戦争特派員フランク・ガードナーさんが、LOTポーランド航空のワルシャワ発ロンドン行きの便を利用した時のこと。

機内に専用車椅子がないという理由から、「トイレに行くのに床を這わなければならなかった」と自身のXで明かしました。

彼は「2024年なのに、LOTポーランド航空の機内で床を這ってトイレに行かなければならなかった。『機内に車椅子はない。それが航空会社の方針だ』と言われた」と投稿。

20年前にサウジアラビアでアルカイダの銃撃を受け、下半身が麻痺しているガードナーさんは「障害があって歩けない人にとって、これは差別的だ」と批判しています。

ガードナーさんは客室乗務員について「協力的で申し訳なさそうだった」と話し、問題は航空会社にあると指摘。

「21世紀に追いつくまで同航空会社には二度と乗らない」と怒りをあらわにしています。

また、BBCの番組では、「機内用の通路車椅子がないのは驚くべきことだ」と指摘したガードナー氏。

「トイレに行くのにお尻で床を這わなければならず、床は特にきれいではなかった」と、屈辱的な経験を明かしました。

彼のXの投稿には「気分が悪くなる。残念です」「事前にこの事態を想定できてない航空会社が信じられない」などの意見が寄せられていました。

Text by 本間才子