インドを観光していた日本人 現地のガイドに騙される
インドで観光客に人気なのが馬車での移動。日本では中々体験できないため、乗ってみたいとテンションが上がる方も多いのではないでしょうか。
しかし、楽しい時こそ気を緩めてはいけません。実は今、インドでは観光客を狙った馬車の詐欺が報告されています。
インド大陸を旅して回るぴっくんさん(@PikkunTravel)さんは、インド北部のアーグラ城塞を観光した際に利用した馬車で「ドル詐欺」に遭ってしまったとXにポストし、注目を集めました。
インド観光中に起きた詐欺
ぴっくんさんは城周辺にて「10で馬車に乗らないか」としつこく声をかけられ、最初は無視していたものの結局「10なら安いし1人20で乗るよ」とついて行くことに。
ぴっくんさんはこの時、「20」をインドの通貨である20ルピー(約34円)だと認識していました。
馬車にたどり着くと、声をかけてきた男性とは別に運転手がおり、何故か声掛けの男性も同乗してきたといいます。
同乗者は城を回っている間色々と解説をしてくれ、ぴっくんさんもここまでは「完璧だ」と感心していたそうです。
しかし、馬車代支払いのタイミングでトラブルは起きました。
ぴっくんさんがチップ込みで50ルピー(約85円)支払おうとしたところ、なんと彼らは「50ルピーじゃ足りない、40ドル(約5700円)払え」と要求してきたといいます。
2人組は声をかけた時点で、提示した「10」や「20」はルピーでは無くドルだったと主張。
「ルピーで払うなら最低1000ルピー(約1700円)だ」と言われ、論争に発展します。
ぴっくんさんによると、インドではトゥクトゥクで20分走っても100ルピーが相場のため、この値段は法外であり、完全に詐欺だと言えるでしょう。
ぴっくんさんは運転手と客引きに100ルピー(約170円)ずつ、計200ルピー(約340円)支払うと交渉するも「ドルじゃないと受け取らない」と言われる始末。
「警察を呼ぶ」というと阻止され、延々と平行線の議論が続きそうだったため、ぴっくんさんは何度も「警察」というワードを出し、結果一銭も払うことなくその場を脱しました。
ぴっくんさんは「インド4都市を回ってきて一度もドル請求されたことが無かったので油断した」とコメントしています。
この投稿に対し、X上では
「インドでは多い詐欺」
「アーグラに限らず全域で注意が必要」
「アーグラのガイドは本当にしつこい!」
といった反応が寄せられています。
馬車に乗り、歴史的建造物の解説を現地の人から聞くというのは一見魅力的な旅行体験ですが、どこにでも悪い人はいるもの。
決して油断せず危機管理をし、危険を感じたらすぐに警察と連携できるよう手段を確認しておく必要があります。
ぴっくんさんは旅の様子をYouTubeやXで発信しています。インド大陸に興味がある方は是非チェックしてみてください。