スペイン野球リーグが閉幕 2024シーズン結果とバルセロナカップ注目選手
2024年8月半ば、スペインの野球リーグ『リーガ・エスパニョーラ・ディビジョン・デ・オノール』が今シーズン閉幕しました。
現在トップリーグである『ディビジョン・デ・オノール』は11チームで争っており、国王杯の試合を除けば1シーズンで36試合対戦しています。
筆者自身、かつて同リーグでプレー。在籍当時は8チーム36試合の他、シーズン途中で数試合ほど国王杯の試合がありました。
そんな『ディビジョン・デ・オノール』における、シーズン前の予想と最終結果を紹介します。
スペイン野球リーグ2024シーズンの結果
テネリフェ、バレンシアの上位2チームは予想通り、当初から実力では抜けていました。
2強の様相でしたが、久々にバレンシアがタイトルを獲得しています。
La clasificación ha sido la siguiente 📝
1. Astros de Valencia 🥇
2. Marlins de Tenerife 🥈
3. San Inazio de Bilbao 🥉
4. CBS Sant Boi
5. CB Barcelona
6. Béisbol Navarra
7. CBS Antorcha
8. CBS Miralbueno
9. CBS Toros
10. CB Viladecans
11. CAD Irabia¡Felicidades a todos! 💪🏼
— RFE Béisbol y Sófbol (@RFEBS) August 3, 2024
しかし3位以下は戦力が拮抗。
予想が非常に難しく、当初3位予想していたビラデカンスが11位に沈む混戦を極めました。
その中で来年のコパ・デル・レイ(国王杯)の出場権を3位のビルバオ、4位のサンボイが獲得し、筆者の古巣であるバルセロナは5位に沈み出場権を逃しています。
個人成績や注目選手等については、次回の記事で紹介予定です。
バルセロナカップの展望
スペインでは毎年秋に、カタルーニャ州内のクラブチームでリーグ戦「カタロニアリーグ」が開催されています。
このリーグとは別に、2024年からメキシコやキューバのクラブチームを招待して計4チーム行われるバルセロナカップがまもなく始まります。
4チームのロースターは以下の通り。
注目は実質上プロであるキューバ・エリートリーグ覇者のマタンサス、
メキシコのリーガ・アルコのグアサベ等のプロのクラブチームが参戦でしょうか。
その4チームの中で最も注目するのは、カタルーニャ選抜です。
2024年の春先、侍ジャパンとの試合で欧州選抜でも存在感を示したバレリオ、エンカルナシオン。
WBCのキューバ代表でも先発マウンドを任される等したエリアン・レイバ、同じくキューバからの亡命選手であるオドリサメル・デスバイネ。
ベネズエラ人でメジャーのマウンドも経験のあるZael Honora。
カタラン人投手で元マイナーリーガーのMarc Civit、同じくカタルーニャ育ちで元高知FDのJorge Balboa。
筆者と同じチームメイトで当時は10代の有望株だったベネズエラからの移民二世のJesus Da Silva等、実力者が目白押しで、この総当たり戦ではいい活躍が見込める手応えがメンバー構成的に感じています。
個人的に注目しているのはマンレサ時代下部チームで指導していたカタラン人のSergi Palmaが選ばれており、登板機会があった際には彼にも注目してほしいものです。
筆者:岩本剛
大阪府泉大津市出身。
社会人野球、東京LBC、ゴールドジムBCを経て2012年以降は海外を渡り歩き、これまでアメリカのサマーリーグやオランダやスイス等の欧州のリーグを転々し、2017年から直近までスペイン国内リーグ、ベイスボル・バルセロナに所属。
コロナ禍を契機に一度は引退をしたものの、ベースボールユナイテッドで力投を見せていたバートロ・コローンの勇姿に惹かれ現役復帰を決意し、今現在、現役復帰へ向けてリハビリ中。