「正気じゃない」「責任者は誰なのか」 パラリンピック公式SNSの投稿が物議

画像はイメージ(Flicker/ PTR Tennis

応援の仕方によっては、人を不快にすることがあります。

【動画】「正気じゃない」物議を醸したパラリンピック公式SNSの投稿

2024年9月3日(日本時間)現在、パリ2024パラリンピック競技大会が開催されていますが、パラリンピックの公式TikTokに投稿された動画が物議を醸しています。

パラリンピック公式SNS投稿が物議

注目されているのは、2021年に開催された東京パラリンピックでロードレースのタイムトライアルに出場したオーストラリアのパラリンピック自転車金メダリスト、ダレン・ヒックス選手の動画です。

動画では、「フォロー・ザ・リーダー」という曲の歌詞「Left Left Left(左左左)」というリズムに合わせるように、左足だけで自転車を漕ぐヒックス選手が映っていました。

この動画にネットでは、「このアカウントの責任者は誰なんだ?」「正気じゃない」といった疑問の声が多数あがりました。

ところがスポーツニュースの「insidethegames」によるとヒックス選手は、この件について「彼らが私を嘲笑しているとは思わない。むしろ、単に『左』という歌詞の曲が使われて、たまたま私が左足だけでペダルをこいでいるだけだ」と語っていました。

国際パラリンピック委員会(IPC)は、「障害を十分に理解しているパラリンピック選手によって運営されている」と言及し、問題ないとした姿勢を強調。

また同メディアによるとIPCの広報担当者は「パラリンピック競技や選手の功績を知らない観客に知ってもらうために、斬新でユニークなコンテンツを通じて強力な支持者を獲得してきました」と語っています。

公式パラリンピックや選手の見解と世間の受け止め方には、かなりの開きがあるようです。

このギャップをどう埋めるかが、今後の課題かもしれません。

出典:paralympicsinsidethegames

Text by 本間才子