Z世代に人気のSNS「BeReal」 中学校教員の間で広まる懸念
若者を中心に流行しているBeReal。
1日に1枚、内カメラと外カメラで同時にシャッターを切り、その写真がアプリにアップロードされます。
さらに、1日に1回アプリからランダムで来る通知の直後に投稿をすると、1日に投稿できる枚数が3枚に増えます。
また通知が来ると2分以内に投稿するよう求められます。
その人気は中学生にまで広がっているようです。
しかし、BeRealならではの悪影響も懸念されています。
「BeReal」人気で広まる中学校での懸念
「BeRealは中学生禁止にしてください」とXに投稿し話題を呼んだのは、中学校で教員として働いている、えぴれふ(@onesixh_epilef)さん。
「急に投稿を強制される」「投稿しないと他の人の投稿が見られなくなる」の2点から、「スマホ依存を誘発しすぎる」と指摘しています。
これに対し、Xでは賛否両論が寄せられています。
・「別に授業の妨げにはならないだろうに」
・「これは本当に同感」
・「BeRealの流行、早く終わって欲しい」
えぴれふさんによると、実際に学校でBeRealを撮っている生徒を自身の職場で見かけたことはないそうです。
しかしXにて他校の中学教員と交流する中で、該当する事例を1から2件ほど耳にしたといいます。
「現段階で問題化している事例は少ないものの、今発覚しているのは氷山の一角で、今後深刻になっていくのではと危惧している」と語りました。
えぴれふさんは学校内でのBeReal使用はもちろん、BeRealというSNS依存を促進させるアプリが中学生の間で流行していること自体を問題視しています。
プライバシーやマナー等、周囲への影響ももちろんですが、SNSの依存により学校生活にも支障をきたし、指導や減点の対象になってしまうと何より本人にとって不利益が大きいとえぴれふさんは言います。
「教室にスマホを持ち込むことは多くの学校で禁止されているのですが、『いつ通知が来るかわからない』という状況は『ルールを破ってでも持ち込みたい』という気持ちにさせてしまう仕掛けだと思います。
大人が楽しむ分には自己責任だと思いますが、中高生にはリスクが高すぎると感じています」
広告の出現や撮影可能枚数の追加など、リニューアルを経てますます認知度が向上しているBeReal。
制服姿の子供達が撮影を楽しむ様子を日常生活でも見かけることが増えるかもしれません。
新しい形式のSNSと未成年の関わり方は、社会全体で考えていくべき問題だと言えるでしょう。
今後の動向に注目する必要があります。