パリ五輪で台湾を応援していた女性 持っていた旗を奪われる
パリ五輪のバトミントン男子ダブルス準決勝で、応援していた観客の旗が奪われる騒動が起きました。
台湾を応援していた女性の旗が奪われる
現地時間2024年8月2日、バトミントン男子のダブルス準決勝で台湾のペア、リー・ヤン選手とワン・チーリン選手のペアが対戦していた時のこと。
観客席では、「頑張れ台湾」と書いた自作の旗を掲げた女性が立って応援をしていました。
その最中1人の男性が現れ、女性が持っていた突然旗を奪ったのです。
男性は、傍にいた係員に腕をつかまれ場外へ連れ出されました。
この出来事に対し、台湾外交部は公式X(旧:Twitter)で声明を発表。
「パリ2024のオリンピックの価値である尊重と友情が無視されたのは残念です。誰もが自国の選手やお気に入りのアスリートを喜びと興奮を持って応援する自由があるべきです。チーム台湾は、国全体からの応援を受けています」と述べました。
台湾の新聞社「Liberty Times(自由時報)」は、国際スポーツの場において台湾が、1979年以来、「チャイニーズ・タイペイ(中華台北)」と呼ぶよう協定により強制されたと説明しています。
パリ五輪のチケットにも持ち込み禁止の項目に、「旗:選手が個人中立選手としてのみ参加を許可されている国の旗(現在のものおよび過去のもの)および関連する可能性のあるその他のアイテム」という事項が記載されています。
応援する自由が尊重されることを祈ります。