食品保管で「高温多湿」は具体的にどこ? 湖池屋の説明に「わかりやすい!」
食べきれなかったときや、余分に食べ物を買ったときは、食べ物をどこかに保存しておく必要があります。
しかし、食品の品質と安全性を維持するためには、適切な保存条件が非常に重要です。
多くの食品には、商品パッケージに「高温多湿を避けてください」と書かれています。
しかし、この「高温多湿」とは具体的にどのような条件のことを指すのか、疑問に思う方も多いかもしれません。
「高温多湿」の具体的な場所は?
これについて、ポテトチップスなどのスナックを発売している湖池屋がウェブサイトで回答しています。
「高温多湿を避けてください」という表示は、商品の品質保持のための一般的な注意事項です。
食品衛生法やJAS法(農林物資の品質基準やそれの表示の基準に関する全国統一の規格を定めた法律)には、「高温」や「多湿」の定義はありません。
ですが、35度を超えた気温や85%を超える湿度が「高温多湿」の定義と考えられています。
日本産業規格(JIS)の試験場では標準状態として、温度5℃以上35℃以下、湿度45%以上85%以下と規定しているためです。
一般的に、高温多湿な環境下では、微生物が大量に増殖します。
食品にもともと付着していた有害なウイルスやカビなどが増殖し、それが原因となって食中毒が引き起こされてしまい危険です。
さらに、この環境下では食品の品質劣化も促進されます。
温度が高いと酸化などが進行しやすくなり、味が悪くなってしまうのです。
そのため、食品は高温多湿で保存してはいけません。
特に一番注意しておきたいのは夏の車の中です。
夏の車の中は非常に暑い上に、除湿機を使わない場合湿度も上がってしまいます。
なので、この中に飲み物や食べ物を置いて忘れてしまうと微生物が繁殖してしまい、それを飲むことによって腹を壊してしまい危ないです。
このように、食品の品質と安全性を維持するための適切な温度と湿度には最適な範囲があります。
それを逸脱した環境下で長期保存すると、微生物が繁殖したり商品の風味や品質が低下したりして良くありません。
食品会社は、消費者に対してこうした注意事項を示すことで、商品を適切に保存し、おいしく安全に食べてもらうことを促しています。
出典:湖池屋