コーヒー豆の「モカ」 語源は何か知ってる?

画像はイメージ(Flicker/ Maria Keays

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「モカ」の語源は何?

コーヒー豆には種類が沢山ありますが、モカは代表的な豆のひとつですね。

フルーティーで芳醇な香りと爽やかな酸味が特徴的なモカは、イエメンとエチオピアで生産されます。

ところで、モカの語源は何でしょうか?

答えは、イエメンにあった港の名前です。

モカ港は16~17世紀にはアラビアの主要な港で、コーヒーの積み出し港として世界最大でした。

かつてヨーロッパ向けのコーヒーは、全てモカ港から紅海を通って運ばれてきたのです。

紅海に面したモカ港からはイエメンで生産されたコーヒー豆のほか、紅海をはさんで対岸のエチオピア産の豆も一緒に輸出されたため、この両国のコーヒーはモカと呼ばれています。

モカ港はたいへん繁栄しましたが、19世紀にイギリスが主要貿易港をモカ港から競合港であるアデン港に移すとヨーロッパのほかの貿易国もそれにならい、モカ港は衰退していきました。

現在のモカ港にはかつて繁栄した面影は残っていません。

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Text by 千草ルシア