国立公園に捨てられた使用済みトイレットペーパー 土の中に埋めたケースも発見

画像はイメージ(Flicker/ I G

ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録され、毎年400万人もの観光客が訪れる、アメリカ・カリフォルニア州にあるヨセミテ国立公園。

【画像】国立公園の中で捨てられていた使用済みトイレットペーパー

手つかずのまま残っている雄大な自然や数百種類にもおよぶ野生動物などを保護するため、公園内では「写真以外は何もとらない。足跡以外は何も残さない」「野生動物たちの生活をそのままに」といった、いくつかの厳しいルールが科せられています。

ところが近年、公園内の至る所に使用済みのトイレットペーパーのゴミが散らばっていることが大きな問題となっています。

ヨセミテ国立公園で散見される使用済みトイレットペーパー

公式Instagramにはその様子が公開されており、人々に対して「密閉できる袋などに入れて持ち帰ってください」と呼び掛けています。

また、なかには土の中に使用済みのトイレットペーパーを埋めてしまう人もいるといい、その場合、動物たちが掘り起こして散らかすほか、巣作りの材料にしてしまう場合もあるそうです。

広大な公園内ではトイレまで遠く、我慢できない場合もあるでしょう。

人気の少ない場所で用を足すのは仕方ありませんが、皆が協力し合い、誰もが心地よく過ごせる環境作りは大切ですよね。

ハイキングを楽しんでいたのに、目の前に使用済みのトイレットペーパーがあるとなると、せっかくの景観も台無しになってしまいます。

この問題に対し、世間からは「これだから人間は嫌いだ」「各地のビーチや素敵な場所でも問題となっています。自然をもっと尊重し、責任を持ちましょう」「ルールを守れない人は行かないでほしい」「こんなことするなんて信じられない」といった声が寄せられています。

Text by 春野 なつ