剥がれにくい栄養ドリンクのラベル 意図があったこと、知ってた?

画像はイメージ(Flicker/ Mike Dixon

栄養ドリンクのラベルを剥がしたいと思ったことはありませんか。

【画像】栄養ドリンクのラベルを剥がす時のコツ

SNSでは「一輪挿しに使えるものを探すと意外となくて、栄養ドリンクの瓶を使い続けている」という声が上がっています。

また、「栄養ドリンクのラベルが剥がれない」という人も多いようです。

栄養ドリンクのラベルを剥がすには?

スポンジなどでこすってもなかなか剥がれない、栄養ドリンクのラベル。

「リポビタンD」のメーカーである大正製薬のX(旧Twitter)は、ラベルの剥がし方を次のように紹介しています。

・空瓶を洗浄する

・90℃ぐらいのお湯に10分ほど浸す

・お湯を捨ててから瓶を取り出し、5分ほど冷ます

・熱さに気を付けながら、ラベルを剥がす

そもそも、なぜ栄養ドリンクのラベルは剥がれにくくなっているのでしょうか。

同社はウェブサイトでその理由を解説しています。

リポビタンDなどの栄養ドリンク剤は医薬品・医薬部外品に該当するため、用法・用量、注意事項など重要な内容が記載されています。

改ざん防止の観点から、ラベルをしっかり貼って剥がしにくくしているといいます。

では、「ラベルを貼ったまま捨てても問題ないのか」と思う人もいることでしょう。

その疑問に対しても同社は「ドリンク剤のガラス瓶は回収後細かく砕かれて、ラベルその他のゴミを取り除いた後で1,000℃以上の温度で溶解炉で溶かした後再成型されます」と説明。

ゴミの分別としては、全国清涼飲料連合会の公式サイトにも、取りにくいラベルは、はがさなくて不要とあります。

その理由として、「リサイクルする際に、ガラスびんは1500度の高温で溶かすため、紙ラベルなどは燃焼します」と記されています。

栄養ドリンクを飲んだ時に、思い出したい知識ですね。

出典:大正製薬一般社団法人全国清涼飲料連合会

Text by 川崎 謙三郎