長距離バスを利用していた日本人 1万5000円の賄賂を徴取される

@danganpacker さんの投稿より

「賄賂は政治界に蔓延る闇で、自分の生活には関係が無い」

【画像】恐怖…長距離バスの中で賄賂を徴収された日本人

日本に住んでいる皆さんの多くはそう考えていることでしょう。

しかし、海外旅行となると私たち一般人にも賄賂にまつわるトラブルが降りかかるかもしれません。

メキシコの長距離バス検問で賄賂を徴収された日本人

メキシコの長距離バスの検問にて、賄賂を徴収されたとXにポストし注目を集めているのはKG@弾丸パッカーさん(@danganpacker)です。

ヌエボ・レオン州の検問所で麻薬取締のため、警察がバスの中に乗り込んできたといいます。

警察はKGさんの荷物を全て開けた上で「お前はこの国のパスポートを持っていないから詳しい検査が必要だ。検問所に連れて行く。バスには戻れない。嫌なら100usd(15,979円)今払え」と、脅迫とも取れる要求をしてきました。

納得がいかないKGさんは英語で話し合おうとしますが通じず、互いにGoogle翻訳でやり取りすると一方的に金銭を要求され続けるだけ。

そこで、KGさんは現地の友人に電話し助けを求めました。

しかし、警察は「彼は入国に必要な書類を持っていないから通せない」との主張を曲げません。

事実無根の疑いに食い下がるも「連行する」と返されてしまいました。

友人に相談するも、もう払うしかないと言われてしまい、結局100usdの賄賂を渡す羽目に。

KGさんによると、拘束をされても払わない意志を示し続ければお金を取られることは無かったかもしれないが、仕事の都合上時間をかける訳にはいかなかったといいます。

さらに、言語の壁もあったため、現地の人と共に行動すればこのような被害は防げるのではないかと感じたそうです。

一般社団法人日本海外ツアーオペレーター協会によると実は、メキシコではこのような「長距離バスにおける検問を装った賄賂の巻き上げ」が多発しています。

中には警察ですらない、ニセ警察による検問も横行しているとのこと。

皆さんもお仕事や旅行でメキシコの長距離バスを利用する時は十分に警戒してください。

Text by 楊文果