化粧に目覚める日本の小中学生 53%が「普段メイクをしている」
メイクは昔から大人の女性の間で一般的でしたが、最近では小中学生の間でも浸透しつつあるようです。
子供向けサイト「ニフティキッズ」が実施した調査によると、小中学生の53%が「メイクをしている」と回答していることが分かりました。
メイクに興味を持つ小中学生
調査は2024年4月9日から5月13日にかけて行われ、同サイトを訪れた小中学生2,219人から有効回答が集められました。
メイクに関する様々な質問がされ、小中学生のコスメ・化粧品に対する意識が探られています。
まず、普段のメイクの実施状況を尋ねたところ、「している」が53%、「していない」が47%という結果になりました。
メイクをする側の内訳を見ると、7割が「休みの日だけ」と答えており、平日よりも休日にメイクをする機会が多いことが分かります。
一方で、メイクをしない理由として最も多かったのが「興味がない・必要がない」、次いで「メイクの仕方が分からない」でした。
中には「学校で禁止されている」「家族に禁止されている」と外的要因で制限されているケースもあるようです。
では、一体どんなメイク道具を使っているのでしょうか。
小中学生が最も多く使っているのは「リップ」で、なんと9割以上が使用しているといいます。
最近は手頃な価格のリップも多数発売されており、手軽にメイクを楽しめる入門アイテムとして人気なのかもしれません。
続いてリップの人気ブランドを見てみると、1位に韓国コスメブランド「rom&nd」が輝いています。
手の届きやすい価格帯ながら、カラーバリエーションが豊富なのが人気の理由のようです。
メイクの道具の入手方法については、約80%が「自分のおこづかいで買う」と回答し、自身のお小遣いから調達していることが分かりました。
一方で、「家族に買ってもらう」「家族の物を借りる」という回答も一定数あり、家族の協力を得ている実態も見て取れます。
そしてメイク情報の入手元については、小中学生ともに「YouTube」が最多となりました。
その後に、2位の「TikTok」、3位の「Instagram」(中学生)、「雑誌」(小学生)と続きます。
さらに、スキンケアについても調査されました。
小学生で70%、中学生で81%が「毎日している」か「時々している」と回答しており、年代が上がるにつれてスキンケアの意識も高まる傾向です。
人気の化粧水ブランドとしては、「肌ラボ」「ナチュリエ ハトムギ化粧水」がほぼ同率で人気でした。
3位以降も「メラノCC」「無印良品」「Curel」と、1,000~2,000円程度のプチプラ化粧水が人気です。
一方、人気のアイシャドウブランドは、「CANMAKE」が小中学生ともに1位になっています。
他にも「rom&nd」「100円ショップ」「CEZANNE」など、比較的リーズナブルな価格帯のものが上位に並びました。
ただし、10位にはデパコス(デパート発の高級ブランド)の「Dior」がランクインするなど、一部の子には高価なブランドも人気があるようです。
この結果から見るに、小中学生の過半数がメイクを実践していること、YouTubeがメイク情報の主要な入手経路になっていること、プチプラ価格帯のコスメが人気を集めていることなどが見て取れます。
時代とともに小中学生のメイク習慣も変化しているようで、従来の大人社会の常識が通用しない兆しがうかがえる結果となりました。