親日度が高い国ランキング トップはインドネシアとフィリピン、ワーストは中国で半数以上が「嫌い」
今や世界中から旅行客が殺到している日本。良い観光地だという以外に、日本は外国からどのような印象を持たれているのでしょうか。
【画像】親日度や訪日意欲ランキングの結果 トップとワーストは?
グローバルマーケティング事業を展開するアウンコンサルティング株式会社は2024年6月13日、世界14の国と地域を対象に、親日度や訪日意欲に関する調査結果を発表しました。
外国から見た日本の印象
対象となったのは韓国(109)、中国(106)、台湾(108)、香港(108)、タイ(107)、シンガポール(107)、マレーシア(108)、インドネシア(107)、フィリピン(109)、ベトナム(107)、インド(113)、オーストラリア(107)、アメリカ(107)、イギリス(108) 。
()内は調査人数です。
「日本は好きか」という問いに対し、「大好き」「好き」の合計値が最も高いのは同率1位でインドネシア・フィリピンとなりました。
特にフィリピンは「大好き」の回答率が77.1%を占めています。
その背景として、これまで日本がフィリピンで高速道路や空港、鉄道、港、道路などインフラ支援を行ってきたことや、フィリピンの最大貿易国の一つであることが考えられます。
また、日本ではフィリピンから介護業界、福祉業界の人材を受け入れることで少子化問題の解決を目指しているため、若者を中心とした交流も盛んです。
他方、好感度がワーストとなったのは中国で、「嫌い」「大嫌い」と答えた人の割合は昨年度の2倍である47.2%となりました。
原因としては、東京電力福島第一原子力発電所の処理水放出の影響が考えられます。
中国では処理水が「核汚染水」という名称で報道されており、人々の処理水に対する印象は日本より悪くなっています。
また、韓国では「大好き」「好き」の回答率が合計68.8%をとなったものの、「大嫌い」の回答率は全対象の中で最も高く、10.1%を記録しました。
日本を好きな理由としては、中国やタイ、マレーシア、韓国等アジア地域ではそれぞれ「四季の風景/自然」か「日本食」が1位となりました。
対して、アメリカ・イギリス・オーストラリアでは「日本食」の回答も多いものの、「歴史/文化」の回答率も高くなっています。
一方で、訪日時の不安としては全体的に「店員との会話が通じない」「地震等の災害」の2項目が上位を占めました。
同調査によると、「地震等の災害」への回答率は昨年より僅かに増加しており、令和6年能登半島地震の発生が関係していると考えられます。
店員との会話が通じない問題に関しては、日本に多言語文化が根付いていないことも要因の一つだと言えるでしょう。
絶賛人気爆発中だからこそ、日本は世界各国からの印象をもとにインバウンド対策を考えていく必要がありますね。