ダウン症の息子と公園でピクニック中に突如現れたツキノワグマ 母親が利かせた機転に「勇敢!」
「子を守る母強し」とはよく言ったものです。
目の前に現れた1頭のクマに、機転を利かせた勇敢な女性に称賛の声が集まっています。
ツキノワグマに遭遇したダウン症の息子と母親
『NEW YORK POST』によると、女性はメキシコの首都メキシコシティに暮らしているシルヴィア・マシアスさん。
ダウン症を持って生まれた息子サンティアゴくんの15歳の誕生日を祝おうと、モンテレー北部にあるチピンケ公園を訪れました。
ベンチに座り、用意してきたフレンチフライやタコス、サルサといった食事を広げ、ピクニックの準備を始めます。
ところが間もなくして、食べ物の匂いを嗅ぎつけた1頭のツキノワグマが、シルヴィアさんとサンティアゴくんのテーブルに近付いてきたそうです。
とっさに彼女はサンティアゴくんの目と耳を両手で塞ぎ抱きしめ、1mmも動かずに見事「壁」と化したのです。
一緒にいた友人のアンジェラ・チャパさんが撮影した動画には、彼女がずっと下を見つめ、クマと目を合わせないようにしている様子が映っています。
実は動物が大の苦手で、見ると叫び声をあげてしまうというサンティアゴくん。
そこでシルヴィアさんは、サンティアゴくんもクマも両方刺激しないよう「息子には『じっと固まるゲームをしよう』と伝えました」と当時の状況をメディアに明かしました。
その後、満腹になったクマはテーブルから去って行ったそうで、3人にケガはなかったということです。
世間からは「勇敢なお母さん!」「普通なら怖くて逃げたくなるのに、機転を利かせて素晴らしい」といった称賛の声が上がりました。
大きな反響を受け、マシアスさんは「私はヒーローなんかじゃありませんよ。ただ子供を守ろうとした1人の母親です」とコメントを寄せています。