マイケル・ジョーダンの名言 踏み出す勇気をくれるバスケの神様の言葉
かつてNBAで華々しい活躍を見せて数々の伝説を作り、バスケットボールの神様とまで呼ばれたマイケル・ジョーダン。常に己の信念を貫き、挑戦し続けた彼の口から放たれた数々の名言は今も色褪せることなく、その力強い響きで人々に前へと踏み出す勇気を与えてくれる。今回は、人生のさまざまなシーンで困難にぶつかったときに思い出したいマイケル・ジョーダンの名言を紹介する。
目次
マイケル・ジョーダンのプロフィール
名前 | マイケル・ジェフリー・ジョーダン |
英語名 | Michael Jeffrey Jordan |
生年月日 | 1963年2月17日 |
国籍 | アメリカ |
出生地 | ニューヨーク州ニューヨーク市ブルックリン区 |
高校 | エムズリー・A・レイニー |
大学 | ノースカロライナ大学 |
ポジション | シューティングガード |
背番号歴 | 23、12、45 |
永久欠番 | シカゴ・ブルズ 23 マイアミ・ヒート 23 |
プロ選手期間・経歴 | 1984~1993 シカゴ・ブルズ 1995~1998 シカゴ・ブルズ 2001~2003 ワシントン・ウィザーズ |
バスケットボールの神様と呼ばれたマイケル・ジョーダンの経歴
1990年代にNBAの一時代を築き上げ、今もなお人々の記憶に残るスーパーヒーロー、マイケル・ジョーダンの生い立ちと経歴を簡単に紹介する。
生い立ち
1963年2月17日、ニューヨーク市ブルックリンに生まれる。マイケルが誕生してすぐに一家でノースカロライナ州ウィルミントンへ引っ越し、幼少期を経て地元のレイニー高校に進学した。
少年時代は兄からバスケットボールを習ったほか、野球やアメフトにもいそしむ日々を送り、なかでも野球は高校まで続けていた。
高校入学時は身長が178cmと背が低く、ダンクもできないという理由で1度はバスケットボールチームの入部を断られた。しかし努力を重ね、1年後にチーム入りを果たしたエピソードは有名である。
大学に進学後は次第にバスケの才能を開花させる。後に彼自身がバスケ選手としてのキャリアのターニングポイントになったと語るNCAAチャンピオンシップでは、ウイニング・ショットを決めチームを優勝へと導いた。
NBA時代
1984年にシカゴ・ブルズに入団し、1年目からレギュラーとして活躍する。自在にコートの中を駆け巡り、豪快なダンクを決めるなど他の追随を許さない圧倒的なプレイでファンを魅了した。
NBAでファイナル3連覇を成し遂げた1993年、突如引退を表明し、スポーツ界とメディアを揺るがした。全盛期真っただ中の引退宣言の理由は、3連覇を果たしたことによるモチベーションの低下と、予期せぬ事件により最愛の父親を失った精神的ダメージによるものと推測されている。
1度目の引退後、少年時代に父と描いた夢でもあった野球選手へと転向し、メジャーリーガーを目指すもマイナーリーグからの昇格を果たせないまま終わる。
1995年に古巣のシカゴ・ブルズでバスケ選手として復帰し、ブルズに2度目の3連覇をもたらした後、再び引退。ワシントン・ウィザーズのオーナーとなるが、低迷するウィザーズを救うべく2度目の現役復帰を果たすことになる。目標としていたプレーオフ進出は逃したものの、NBA史上初の40歳にして40得点という記録を残し、シーズン終了後に現役引退を迎えた。
迷い悩む人を力強く後押しするマイケル・ジョーダンの名言23選
日々を生きていくうえでためらいや迷いが生じたとき、心を励まし、時にはヒントを与えてくれるマイケル・ジョーダンの名言を紹介する。常に競争心を胸に抱き困難をねじ伏せてきた彼の言葉は、強くありたいと願う全ての人にとって心の支えとなるだろう。
失敗を恐れ、挑戦できずにいるとき
「今までに9,000ショットミスった。300ゲーム負けた。ウイニングショットは26回外した。失敗して、失敗して、失敗し続けた。だから成功した」
「私は失敗を受け入れられる。誰でも、何かに失敗するものだ。しかし、挑戦をしないことは受け入れられない」
「成功への鍵は失敗することだ」
「成功を学ぶためには、まず失敗を学ばねばならない」
「恐怖で身動きが取れなくなる、そういう人がいるのは知っている。僕にとっては幻想だ。失敗するから、もっと高いハードルに挑戦できる」
負けず嫌いのマイケル・ジョーダンの名言には、失敗を糧にして勝利へ向かってたゆまず進み続ける信念が感じられるものが多い。失敗を恐れて尻込みせず、チャンスと捉えて前向きに受け入れることから始めてみよう。
なお、「運命よ、そこをどけ。オレが通る」もマイケル・ジョーダンの名言として有名だが、本人が言ったものなのかは真偽不明である。
思うように成果が出せず焦っているとき
「仕事をすれば成果は出る。人生にショートカットはない」
「誰もが才能を持っている。でも能力を得るには努力が必要だ」
「ネガティブな状況を常に好転させるんだ」
「ステップ・バイ・ステップ。どんなことでも、何かを達成する場合にとるべき方法はただ一つ、一歩ずつ着実に立ち向かうことだ。これ以外に方法はない」
「成功は、やみくもに追い求めるものじゃない。それに向かってたゆまない努力を重ねるものだ。そうすれば、成功は思いがけないときにやって来る。それがわかっていない人が多いんだ」
マイケル・ジョーダンの人間離れした身体能力と他の追随を許さない強さが、不断の努力に裏打ちされたものであることは、彼のファンであれば誰もが知っている。仕事や勉強で思うように成果が出ず焦りを感じても、地道に努力を続けていれば結果が待っているはずだ。
仕事や勉強に対するモチベーションを上げたいとき
「どんなに正しい技術を持ち、倫理的であり、心の準備をしていようとも、うまくいかないときはある。勉強や仕事、なんでも同じだ」
「ここまでいかに大変だったかではない。やり抜くかどうかだ」
「思い浮かべる中で一番平和な場所が、試合中のバスケットコートだ。そこでは迷わない。一歩踏み入れれば、誰も僕を邪魔できない」
「コートに入ったら何も考えなくていい。外で起きた問題は、プレイの後で考える。頭のなかはクリアだ。だから良い解決策だって思いつく。セラピーにも似ている。リラックスしたり、問題を解決したりする場所なんだ」
ネガティブな思考や雑多な問題に心を奪われていると、モチベーションの維持が難しくなる。仕事や勉強に対してどうにもやる気が出ないときは、一度頭の中をクリアにして、目の前にあるやるべきことを見すえてみるとよいだろう。
迷いを抱え、立ち止まってしまったとき
「一度決めたら、もう考えない」
「大事なシュートを外したら、なんて考えたことはない。結果のことばかり考えたって、思い浮かぶのは悪いことばかりだ」
「他人のネガティブな予想を受け入れてしまったら、決して結果を変えることができなくなる」
仕事で、勉強で、生きていくうえで思い悩み、どう進むべきか迷うこともあるだろう。ネガティブな思考に囚われることは、自ら選択肢を狭めることになりかねない。そんなときは、これらの名言を思い浮かべ、迷いを断ち切る一助としてほしい。
壁にぶつかり、心が折れそうなとき
「一度でも諦めたら癖になる。だから絶対に諦めるな!」
「偉業を成す前に、まずは自分自身にそれを期待しなければならない」
「“無理だ”と口にしないこと。限界や恐怖なんて、ほとんどがただの幻想だ」
「もし自分の弱みと考えられるものを押し付けられたら、僕は弱みを強みに変えるやり方でやってきた」
「障害を前にして立ち止まることはない。壁にぶち当たっても、振り向いて諦めてはいけない。どうやってそれを乗り越えるか、突き進むか、回り込めるかを考え出すんだ」
誰しも1度は、大きな壁に直面し、諦めてしまいそうになることがある。困難を前に、立ち止まり絶望に飲み込まれたとき、物事は失敗に終わってしまう。自分自身を鼓舞し心を奮い立たせ、冷静に困難を乗り越える方法を見極めよう。
不安や恐怖を乗り越え明日へ進むために
名言ではないが、勇気を持って一歩を踏み出す後押しになる言葉として、過去に公開されたNIKEのCMからマイケル・ジョーダンがナレーションした言葉を紹介する。
「俺の目を見ろ。
もし恐れているとしても、大丈夫だ。俺もだ。
しかし俺たちが恐れているのは違った理由でだ。
俺が恐れているのは未来へのこと。お前が恐れているのは過去へのこと。
俺を見ろ。
俺は俺が始めた場所で終わらせはしない。
自分自身の中に何があるか知っている、お前がまだ見えなかったとしても。
俺の目を見ろ。
俺は勇気より大切なものを持っている。忍耐だ。
俺は俺の知っている俺自身になる」
過去の失敗から生まれる不安や恐怖は、誰もが抱いているものだ。しかし、過ぎ去った過去を恐れることに意味はない。大切なのは、自分の中にある可能性を信じ、前へと踏み出すことではないだろうか。過去ではなく未来へと目を向け歩き続けることで、いつか信じた自分の姿へとたどり着けるはずだ。
マイケル・ジョーダンの名言が生まれた背景がわかるおすすめ本
最後に、マイケル・ジョーダンについて記された本を紹介する。彼の人生の軌跡をたどり、人となりを知ることで、これまで紹介してきた名言の一つひとつがより深く響くものとして心に刻まれるはずだ。興味がわいたらぜひ読んでみてほしい。
挑戦せずにあきらめることはできないーマイケル・ジョーダンのメッセージ(ソニーマガジンズ)
出典:Amazon
ラモス瑠偉が監訳した、マイケル・ジョーダンのメッセージ集。彼を栄光の座へと導く原動力となった人生における信条を、彼自身が力強く語っている。立ちはだかる困難に立ち向かい、夢へ向かって進む人の心を支える珠玉の言葉が詰まった一冊だ。
マイケル・ジョーダン物語(集英社)
出典:Amazon
アメリカのジャーナリストであり名コラムニストでもあるボブ・グリーンが、完全密着取材をもとにマイケル・ジョーダンの素顔を描く。NBAのスーパースターのプライベートな内面や、1人の人間としての姿を飾らない言葉で綴ったノンフィクションだ。
マイケル・ジョーダン 父さん。僕の人生をどう思う?(東邦出版)
出典:Amazon
長年NBAについての取材記事を執筆してきた敏腕スポーツライターが書き記した、マイケル・ジョーダンの光と影。マイケル・ジョーダンの飽くなき闘争心に焦点を当て、バスケットボールの神様としてのみならず、人間臭い一面まで余すところなく描ききっている。NBAファンなら一度は読む価値のある名著だ。
マイケル・ジョーダン リバウンド(文藝春秋)
出典:Amazon
先述の「マイケル・ジョーダン物語」の著者ボブ・グリーンによるマイケル・ジョーダンの本第2弾。歴史的な3連覇を達成した年に凄惨な事件により父を亡くし、全盛期にありながら突如野球へ転向したマイケル・ジョーダンが、再びNBAへカムバックするまでを記している。一般的には注目度の低いMLB時代に、彼が抱いていた苦悩、そしてNBAとは異なるステージでも懸命に努力を重ねる姿に考えさせられることは多い。
マイケル・ジョーダンの名言にはポジティブな生き方のヒントが詰まっている
常に成功に向かってひるむことなく突き進み、躍動感あふれるプレイスタイルで人々に鮮烈な印象を与え続けたマイケル・ジョーダンの名言は、闘争心とパワーに満ちている。落ち込んだときや悩んだとき、人生の分岐点で勇気を必要としたときは、彼の名言を思い出してみてほしい。己を信じることを恐れなかった彼の言葉が放つエネルギーが、困難を突破する後押しをしてくれるはずだ。
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