増える「熟年離婚」の割合、その背景に何が? 2段階の危機、離婚を回避するヒント
◆退職が近づくと経済問題が火種に
経済的な問題も大きな要因だ。ベリー・ウェル・マインドは、退職が近づいたタイミングで、夫婦間に金銭感覚の不一致が生じたり、隠れた借金を抱えていたことが発覚したりすることがある、と述べている。また、夫婦どちらかが秘密の銀行口座を持っていたことが露見すると、これも夫婦間の緊張を高める原因となり得る。
もっとも、熟年になって経済的に余裕が生まれたことで、離婚を選択する余裕ができるとの見方もある。インド経済紙のビジネス・スタンダード(7月23日)は、昨今の女性は経済的にも自立していることが多く、「そのため、不満の多い結婚生活から抜け出す手段を手にすることができる」と述べている。増えつつある熟年離婚だが、女性が束縛されずに済むようになりつつあることの表れである、との捉え方もできるようだ。