エナジードリンクは身体に良いのか、悪いのか? 効果と注意点
眠気を払い集中力を高めてくれるエナジードリンクは、ここぞという場面での強い味方だ。一方で大量のカフェインを含むことから、過剰摂取による死亡例も日本や海外で報告されている。エナジードリンクは身体に良いのか、それとも悪いのか。カフェインと正しく付き合うコツを覚えておきたい。
◆カフェインで脳を覚醒
エナジードリンクとは、カフェインやアミノ酸、ビタミン、ハーブエキスなどを含む飲料だ。エネルギー感の向上や、集中力の維持を目的として消費される。代表的な製品には、「レッドブル」や「モンスター」などがある。仕事や試験で追い込みをかける若者や、長距離ドライバーなどの間でも人気だ。
エナジードリンクの主成分の一つであるカフェインは、脳の機能を刺激し、覚醒度や集中力を高める効果がある。カフェインの含有量は製品によって異なるが、たとえばレッドブルの250ミリリットル缶には80ミリグラムのカフェインが含まれている。製品の公式サイトは、「これはカップ一杯のコーヒーに含まれるカフェイン量とほぼ同等です」(ドリップコーヒー1杯250ミリリットルあたりおよそ113ミリグラム)と説明している。
商品にもよるが、一般的なエナジードリンクにはほかにも、糖分、ビタミンB群、タウリンやL-カルニチンなどのアミノ酸誘導体、グアラナや高麗人参などのハーブエキスを含むものがある。それぞれが持つ生理的効果を通じ、エネルギーの増加や精神的なパフォーマンスの向上に寄与する。