ハリー・ポッターシリーズから社会派俳優へ エマ・ワトソンの軌跡
ハリー・ポッターシリーズのハーマイオニー・グレンジャー役としての印象が強いエマ・ワトソン。しかし近年は、スクリーンの中だけではなく、社会のさまざまな分野へと活動の場を広げている。今回は、ハリーポッターシリーズだけではない、エマ・ワトソンという人物の魅力と軌跡を追う。
目次
エマ・ワトソンのプロフィール・略歴
名前 | Emma Watson(エマ・ワトソン) |
生年月日 | 1990年4月15日 |
星座 | おひつじ座 |
出身地 | フランス・パリ |
国籍 | イギリス |
身長 | 162cm |
代表作 | 映画『ハリー・ポッター』シリーズ |
SNS | Instagram(@emmawatson) Twitter(@emmawatson) |
エマ・ワトソンはフランス・パリ生まれの32歳(2023年1月現在)。5歳まではパリ近郊のメゾン=ラフィットで育つ。その後、両親の離婚がきっかけで、イギリスのオックスフォードに移住。6歳から歌や演技、ダンスの教育を受ける。
1999年、J.K.ローリング氏のベストセラー小説の実写化映画『ハリー・ポッターと賢者の石』でハーマイオニー役に抜擢されたことを皮切りに、ハリーポッターシリーズ8作品に出演し、世界的に有名な俳優となった。2009年12月には「過去10年間で最も興行収入を稼いだ俳優」としてギネス世界記録に認定されている。
エマ・ワトソンの主な出演作品
エマは11歳のときに『ハリー・ポッターと賢者の石』に出演。以降、ハリー・ポッターシリーズの合計8作品において、主要キャラクターの一人であるハーマイオニー・ジーン・グレンジャー役を熱演した。なお、ハリー・ポッターシリーズの累計興行成績は、2023年1月現在、77億ドル(世界歴代3位)を記録している。
ハリー・ポッターシリーズ以外におけるエマ・ワトソンの注目作品としては、ディズニー名作の実写化作品『美女と野獣』(2017年公開)が挙げられる。『美女と野獣』ではエマ・ワトソンが主演のベルを務め、ハーマイオニーでの天才子役のイメージにとらわれない、大人の女性の魅力と演技力の幅広さを発揮している。
2023年1月現在の最新出演作品は、2019年公開の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』となっている。世界的に知られるロングセラー小説『若草物語』を実写化したこの作品では、エマ・ワトソンが内気で繊細な三女のベス役を熱演した。なお『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』は2019年のアカデミー賞(衣装デザイン賞)を受賞したほか、6部門にノミネートされている。
公開年 | 作品名 |
2001年 2002年 2004年 2005年 2007年 2007年 2008年 2009年 2010年 2011年 2011年 2012年 2013年 2013年 2014年 2015年 2015年 2015年 2017年 2017年 2019年 |
ハリー・ポッターと賢者の石 ハリー・ポッターと秘密の部屋 ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 ハリー・ポッターと炎のゴブレット ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 バレエ・シューズ ねずみの騎士デスペローの物語 ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1 ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 マリリン 7日間の恋 ウォールフラワー ブリングリング ディス・イズ・ジ・エンド 俺たちハリウッドスターの最凶最期の日 ノア 約束の舟 The Vicar of Dibley(原題) リグレッション コロニア 美女と野獣 ザ・サークル ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語 |
エマ・ワトソンの現在は?
天才子役からギネス世界記録などを樹立し、俳優として不動の地位を築いてきたエマ・ワトソン。しかし近年では、女性の教育向上や男女平等を目指す団体「HeForShe」を自ら立ち上げるなど、俳優業以外の分野でも積極的に活動している。
特に、24歳で国際連合女性機関の親善大使に任命されて以来、女性の権利向上に関わる活動に力を入れているようだ。エマの活動家としての功績は国際的にも注目されており、2014年には国連の親善大使に抜擢。また翌年の2015年にはタイム誌「世界で最も影響力のある100人」にも選出されている。
2019年には生まれ故郷であるフランスでのG7男女平等諮問委員会に招待され、女性の権利向上に向けた提言をおこなった。2018年にはオーストラリア版Vogue誌のゲストエディターに就任し、エシカルファッションの特集などを手がけている。
さらに2020年からは、グッチやバレンシアガなどのラグジュアリーブランドを傘下に持つケリング社の社外取締役を務めており、企業幹部としての顔も持つ。
エマ・ワトソンの学歴・出身大学
エマは俳優としてハリー・ポッターシリーズなどの人気作に出演する傍ら、アメリカの名門校ブラウン大学で学び、2014年に英米文学の学位を取得した才女でもある。在学中には、編入生としてイギリスの名門校オックスフォード大学ウースター校でも学んでいる。
エマ・ワトソンの恋愛遍歴・歴代パートナー
エマの初恋は10代の頃。お相手は、ハリー・ポッターシリーズで共演した、ドラコ・マルフォイ役のトム・フェルトンといわれている。
その後、英ロイヤル演劇アカデミーに通っていた時代に知り合ったオーストリア人俳優のアンガス・ウィロビーとの熱愛が2007年に報じられた。2008年〜2009年にかけては、イギリス人のフランシス・ブールやジェイ・バリモアとの熱愛が報じられたが、エマがアメリカのブラウン大学に進学したことにより、破局。
このほかにも、ミュージシャンのラファエル・セブリアン、モデルのジョージ・クレイグ、俳優のジョニー・シモンズ、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の制作チームに在籍していたロベルト・アギーレなど、数多くの男性との浮名を流してきた。
2019年頃からは、ビジネスマンのレオ・ロビントンと交際中といわれている。2021年には左手薬指に指輪を着けている姿が報じられた。
エマ・ワトソンの結婚観
これまでにさまざまなお相手との熱愛が報じられてきたエマ。未婚を貫いている彼女だが、30歳を迎える直前には、シングルであることへの焦燥感やプレッシャーを感じたという。
しかしその後、30代となった彼女は世界中の独身女性に向けて、こんなポジティブなメッセージを発信している。
「セルフパートナー(自分が自分のパートナー)」。
長年に渡り、女性の権利向上を訴えてきたエマらしさが垣間見えるようだ。
社会派俳優エマ・ワトソンの今後に期待
ハリー・ポッターシリーズのハーマイオニー役の印象が強いエマ・ワトソン。俳優としてのキャリアと学業を両立し、社会派俳優としての一面も持つ。近年はスクリーンの中だけではなく、女性の権利向上に関わる活動など、社会のさまざまな分野へと活動の場を広げ、天才子役から社会派俳優へと驚くべき変貌を遂げているようだ。そんな彼女の今後の活躍が楽しみである。