犬の飼い主と猫の飼い主、どっちが幸せ? 種々の研究でわかったこと
◆一方で猫にも代えがたい魅力が
このように各種調査では犬派に分がある結果となったが、一方で猫の飼育が幸せにつながらないかというと、そのようなことはないはずだ。ペットの猫と幸せに暮らしているという人は大勢いるため、犬の飼育と比べて引け目を感じる必要はないだろう。
サイコロジー・トゥデイは、猫は室内派に最適なペットだと説く。猫は自立心が強く、飼い主の家の中で過ごすことを好む。外への運動が必要な犬とは違って、積極的な運動や社交活動を引き起こすことがない。そのため、外へ出る機会が少ない人や自宅で静かに過ごしたい人にとっては特に理想的だ。また、猫は人間から独立して行動する傾向があるため、飼い主の生活スタイルに影響を与える可能性が少ない。飼い主は自分自身の時間を自由に使うことができることになり、自分の時間を大切にしたい人にとっては大きな魅力だ。
猫はまた、その独特な性格が魅力でもある。ワシントン・ポスト紙はヘミングウェイの言葉を借り、「猫には絶対的な感情的正直さがある。人間は何らかの理由で自分の感情を隠すことがあるが、猫はそうではない」と代えがたい特性を表現している。