犬の飼い主と猫の飼い主、どっちが幸せ? 種々の研究でわかったこと
国立環境研究所と東京都健康長寿医療センターによる、日本の高齢者1万人以上を対象にした、犬と介護リスクについての調査では、犬を飼っている人は飼わない人に比べ、介護が必要になるリスクが0.54倍となっていることが確認された。ほぼ半減している状態だ。
また、犬の散歩に出ることで、ほかの人と出会ったり友人と会ったりする機会が増える。これらはコミュニティへの所属感を生み出し、精神的な健康と幸福感を高める。それに比べ、猫は独立した性格であるため、犬ほど飼い主を活動的にすることはない。猫の場合は、飼い主同士の交流も少ない傾向がある。
◆飼い主をリーダーと認める
また、犬を飼うことで自己肯定感も向上するようだ。犬の飼い主は自己肯定感が高いとする調査結果が、スイスの科学誌「フロンティアズ・イン・サイコロジー」に発表された。
サイコロジー・トゥデイは、犬が飼い主をリーダーと認めることも、自己肯定感の高さに影響しているとみる。さらには散歩中にペットを褒められる場面もしばしばあるため、これも気分の高揚に役立っている可能性があると記事は指摘している。