「コロナパーティ」の3つのパターン “感染目的”は都市伝説か

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◆若者を中心に、行われる悪ふざけ
 7月2日、CNNなどのレポートによれば、アラバマ州で開かれた『コロナパーティ』では「コロナウイルスの感染者を呼び、(パーティの参加者のうち)一番先に感染した人が賞金をもらえる」競争が行われていたという。

 パーティは、「(コロナ)陽性者に積極的に参加するように」呼びかけており、当局は「最初はただの噂かと思った」が、調べた結果、どうも本当にパーティが行われるらしいという情報を得たという。「パーティに参加して、コロナ陽性だという医師の診断を最初に受けた人が、パーティチケット売上金の一部をもらえるようになっており、当局が知るだけでもこのようなパーティは数回行われているようだ。

 また、アメリカの隣国カナダでも大学生の悪ふざけが過ぎる『コロナパーティ』が行われたと報道されている。こちらは外出自粛が本格的になる2月4日だが、CTVなどのメディアの報道によれば、カナダのクイーンズ大学の学生が部屋をバイオハザードのマークなどのペイントで装飾、サージカルマスクを着けてコロナビールを飲むというパーティを開催したとしている。同大学はではその後、3月にも外出自粛のなかで聖パトリックスデーのパレードを行ったとして非難されており、若者は感染しても軽症という報道を聞いて、大丈夫だろうと集まったと予想される。このようなパーティは北米だけでなく、オランダなどのヨーロッパの国でも開催されたという。

 気になるこれらのパーティでのコロナ感染者だが、実際に感染者が出たかという事実は未確認だ。

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Text by 西尾裕美