「コロナパーティ」の3つのパターン “感染目的”は都市伝説か

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◆うつしてもらって、抗体を作ればもう安心?
 また、コロナにかかると抗体ができるのなら、いつかかるかと心配するよりも自らかかってしまい早く抗体を作ってしまおうというものもある。いまは少ないと思われるが、症状が軽いであろう子供のうちに水ぼうそうなどを「うつしてもらう」のが良いという考え方に似ているかもしれない。

 この意味での集まりが、アメリカでのもともとの『コロナパーティ』のようだが、本当にそんなパーティがあったのかどうかについては、疑問の声が上がっている。

 コロナ感染の拡大が始まった初期の段階で、ニューヨーク・タイムズ紙などいくつかの米メディアがワシントン州ワラワラ郡で起きているとされる『コロナパーティ』について報じた。その記事によれば、「コミュニティ・ヘルス課の責任者であるミーガン・デボールド氏によれば、陽性者の接触追跡をした結果、進んで『コロナパーティ』に参加してウイルスに感染し、(免疫をつけて)終わらせようとする人々がいることがわかった」としている。4月8日付の同紙のコラムでは、グレタ・バウワー医師も「そのような集まりをしたら良いという意見も聞かれる」としている。

 しかし、実際にコロナの免疫をつけるために感染する集まりが行われていたという証拠はない。その後、上述のデボールド氏は、パーティはコロナ陽性者を積極的に招いたのではなく、陽性か陰性かどうかを問わず、ただパーティをするために集まっていたと思われると発言内容を変えている。

 このような、感染に対する無関心や、悪ふざけが過ぎてコロナ感染を拡大させる恐れがあると思われる事例は現実に存在するようだ。

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Text by 西尾裕美