意外と知らない「かっこいい動物」9選 名前や写真もあわせて紹介
皆様は「かっこいい動物」と言われて何を思い浮かべるだろうか。ライオン、オオカミ、ウマ…そんなお馴染みの動物を思い浮かべる人もいるだろう。どの動物をかっこいいと思うかは人それぞれだ。だが、多くの日本人が思い浮かべるもの以外にも、世界にはかっこいい動物が多数生息している。
本記事では、意外と知られていないかっこいい動物を9種類を紹介する。
目次
かっこいい動物9選
それでは早速、世界のかっこいい動物を写真と共に見ていこう。
ライガー
ライガーは、ライオンを父親に、トラを母親にして生まれた雑種動物だ。そのため、ネコ科の王者であるライオンと、トラのかっこよさをあわせ持っている。自然環境で生まれることはなく、人工飼育下の環境で生まれる動物である。
ライガーは、ライオンやトラよりも体が大きくなりやすく、400キログラムから600キログラムほどに育つ場合もある。個体によっては約3メートルの体長を持つほどだ。
巨大な体を持ち、ライオンとトラの子どもでもあるが、おとなしい性質の個体もいる。姿と吠え声はどちらかというとライオンに似ているが、水に入るのを好むのはトラに似た特徴である。
オスのライガーは子孫を残す力がなく、メスのライガーはライオンのオスやトラのオスを父親にして子どもを作ることがある。
センザンコウ
センザンコウは、全身を覆う鎧のようなウロコがかっこいい動物だ。ウロコに覆われているので爬虫類にも見えるが、れっきとした哺乳類である。アジアとアフリカに生息している。
厚いウロコは人間の爪と同じ物質のケラチンでできており、危険を感じるとアルマジロのように丸くなって身を守ろうとする。しかし、この丸くなる姿勢によって、人間に捕まりやすい。
残念なことに、センザンコウは「世界で最も密売されている哺乳類」だ。センザンコウのウロコは、薬効がないにもかかわらず伝統薬の材料に使われ、皮はブーツなどの皮革製品に加工されており、、肉は食用にされている。密猟と密売のため、センザンコウは深刻な絶滅の危機に瀕している。
体長は35〜80センチほどだが、主食はアリで、アリ塚のアリを食べるために、自分の体長より長い舌を持つセンザンコウもいる。
アオミノウミウシ
アオミノウミウシは、葉状の突起を持ち、青紫色の体色がかっこいいウミウシだ。アオミノウミウシの姿はツバメや龍のようにも見え、英語では「Sea Swallow 」や「Blue Dragon 」とも呼ばれる。
ウミウシの仲間は、サンゴや岩礁、海藻の上に棲んでいるものが多いが、アオミノウミウシは海の表面近くを漂いながら泳ぐ珍しいウミウシである。
優美な外見をしているが実は肉食性で、クラゲなどを食べる。しかも、食べたクラゲから毒のある「刺胞」という器官を自らの体の中に移し、外敵から身を守るというユニークな性質を持っている。
熱帯や温帯の海に生息し、日本でも南西諸島や小笠原諸島に分布しているが、見つけたからといって触るのは危険だ。ダイビング中に遭遇しても、かっこよさを眺めるだけにしておこう。
ブッシュバイパー
ブッシュバイパーはドラゴンのようなウロコがかっこいい毒蛇だ。アフリカの熱帯雨林などに生息しており、カエルや鳥などに噛みついて毒を注入しエサにする。非常に素早く動くのが特徴で、数ミリ秒で獲物を仕留める凄腕のハンターだ。
ブッシュバイパーの色は、オレンジ、赤、灰色、黒、黄色、青、茶色、緑とさまざまで、生きているうちに色が変わっていく。また、多くのヘビが卵を産むのに対し、ブッシュバイパーは体内で子どもを孵してから産むのも特徴だ。
ブッシュバイパーに嚙まれると、人間でも死んでしまう場合があるとされている。しかも、樹上に隠れているので見つけにくい。ブッシュバイパーが生息しているのはアフリカでもあまり人が住んでいないエリアではあるが、遭遇してしまうと危険な毒蛇だ。
オカピ
オカピは手足の白黒の縞模様がかっこいい動物だ。キリン科の哺乳類で、頭部がキリンに似ている。。キリンと同じく、角は皮で覆われており、舌も長くのびる。生息地はアフリカやコンゴ北部の森林で、日本の動物園でも飼育されている。
体重は200キロほどで、木の葉や果物、木の芽などを食べる。ジャイアントパンダ、コビトカバと並んで世界三大珍獣の一つにも数えられ、昔からその姿を変えていないため、「生きた化石」とも言われている。1901年にイギリスの探検家であるハリー・ジョンストンによって発見されたことで、広く知られるようになった。
しかし、生息地のコンゴでは環境破壊が進み、その影響でオカピも数を減らしている。現在では、絶滅が危惧されている動物だ。
ヒゲワシ
ヒゲワシは、頭から足回りにかけてのフサフサとした羽毛が特徴的でかっこいい動物だ。クチバシのすぐ後ろに黒い羽毛が生えており、その羽毛がヒゲに見えることから、ヒゲワシという名前がついた。
翼を広げると3メートル弱の大きさになり、空を飛んでいると巨大なハヤブサのようにも見える。滑空能力にも優れているため、1日の大半を空で過ごす。
エサは死肉で、ヤギやヒツジなどの動物の骨も好んで食べる。骨をくわえて空を飛び、岩に落として割れた骨から髄を食べるのが習性だ。生息地は南ヨーロッパ、中東、中央アジア、アフリカなどの山岳地帯で、幅広い地域に生息しているが、ほとんどの生息地で数が減ってきている。
フォッサ
フォッサは大きな目としなやかな体がかっこいい動物だ。マダガスカル島のみに生息しており、マダガスカル島では最大の肉食哺乳類である。とはいえ、体長は60〜80センチであまり大きくはない。
普段は木の上で生活しており、ネズミやキツネザル、昆虫類、爬虫類、両生類、鳥類などさまざまな生物をエサにする。完全な夜行性ではないとの報告もあるが、夜に活動することが多い。
フォッサの爪は出し入れ可能で、指の間には水かきがある。頭部がネコのようにも見えるので、ネコ科の動物だと思われることもあるが、実際にはマダガスカルマングース科の動物だ。尾の近くに臭腺という強いにおいのする分泌液を出す器官があり、驚いたときやマーキングをするときは、臭腺からにおいを出す。
コモドドラゴン
コモドドラゴンは、全身をウロコに覆われた巨大な姿がかっこいい動物だ。世界最大のトカゲで、インドネシアのサバンナや森林、海岸に生息している。大きさは通常2メートル50センチほどで、なかには3メートルを超える個体もいる。
肉食で、エサは哺乳類や鳥類だ。攻撃的で力が強く、見つけた獲物はしつこく追いかけまわす。しかも、頭脳派の一面もあり、他の爬虫類よりも圧倒的に高い知能を持っている。そのため、頭脳の面では、トカゲよりもむしろ哺乳類に近いとされる。
そして、コモドドラゴンの寿命は50年ほどと非常に長い。また、成体は地上で生活をしているが、幼体は危険を避けるために樹上で暮らしている。
アンゴラコロブス
アンゴラコロブスは、黒い体と白く長い毛のコントラストがおしゃれで、かっこいいサルだ。顔の周囲と肩、尻尾の先が白く、他の部分は黒い。手の第一指が切断されたように短いので、ギリシャ語の「kolobos」(切断された)が名前の由来になった。
生息域はナイジェリア、ケニア、エチオピア、タンザニアだ。主なエサは木の葉である。胃が3室に分かれていて、胃の中の微生物の力を借りて消化吸収をするのが特徴だ。普段は樹上で生活しているため、跳躍力に優れている。尻尾を除いた体長は70センチほどで、一般のサルのような頬袋は持たない。
世界のいろいろな動物をもっと知ろう
世界中のかっこいい動物を紹介したが、これまで知らなかったかっこいい動物が見つかっただろうか?NewSphereには、今回の記事以外にも動物に関する記事が複数ある。
最強の動物や最速の動物、奇妙な動物までさまざまなかたちで特集しているので、NewSphereの記事を読んで世界の動物についてもっと知るのも面白いはずだ。
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