天使の名前と階級を解説|日本・海外の名付けに使える名前も紹介

天使の名前と階級を解説|日本・海外の名付けに使える名前も紹介

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神はこの世に唯一の存在とされているが、天使は数多く存在すると言われている。それぞれが階級を持ち、天界や人間界で与えられた役割を担っている、それが天使だ。

本記事では有名な天使の名前や、天使の階級を解説する。また、名付けにも使える、おすすめの天使の名前もあわせて紹介する。

天使とはどういった存在か?

天使とはどういった存在か?

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天使と聞くと、背中に羽、頭に光の環をもつ人型の存在を想像する人は多いだろう。そもそも天使とはどういった存在なのか。天使の意味や特徴はユダヤ教・キリスト教・イスラム教と宗教により異なるが、神の使者として人間を導き、守護し、神の言葉を伝える存在として知られている。

天使の階級と種類

天使の階級と種類

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天使は上位・中位・下位と3つの階層が存在し、その中で位の高い順から9つの階級に分かれている。この階層はそれぞれが役目を持っており、上位天使であるほど神に近い天界での役割を果たし、下位にいくほど人間界に近い場所や人のそばにいるとされている。

最上の位で神の言葉を直接聞くことができる上位三隊は、そのお告げを中位三隊へ伝える役を担う。中位三隊は上位三隊から受けたお告げを、さらに下位三隊へ伝えていく。そして、下位三隊が人間に神の言葉を告げる。このように、神に近い者から徐々に人間界へメッセージをつなげていくのだ。

姿形も位により特徴がある。上位天使であるほど人とは程遠い姿をしており、下位天使ほど人間に近い姿をしている場合が多いと言われている。

階層階級役割・特徴
上位三隊
(上級天使)
セラフィム
(熾天使)
神にもっとも近いとされる最上の階級をもつ天使。
その姿は顔が4つあり、6枚の翼を持つとされる。
ケルビム
(智天使)
アダムとイブを追放したあとの楽園を守り、知識をつかさどる天使。
4つの顔にそれぞれ4つの翼があり、その翼の下に人の手を生やしている。
スローンズ
/ トロノイ
(座天使)
物質の身体を持つ天使の中で、もっとも位が高い天使。
神の台座を運ぶ車輪の姿をしている。
中位三隊
(中級天使)
ドミニオンズ
/ キュリオテーテス
(主天使)
下位の天使を監視・統括する天使。
ヴァーチュズ
/ デュナメイス
(力天使)
奇跡を起こす役割をもつ。
イエス・キリストが天に召される際に同行した天使。
パワーズ
/ エクスシア
/ エクスーシアイ
(能天使)
悪魔と戦い、天界を守る天使。
下位三隊
(下級天使)
アルケー
/ プリンシパリティーズ
/ アルカイ
(権天使)
人間の権力者を悪魔の誘惑から守る天使。
アークエンジェルズ
/ アルカンゲロイ
(大天使)
神の言葉を人間に伝える天使。
エンジェルズ
/ アンゲロイ
(天使)
人間界にもっとも近く、人間を守り時には罰する天使。

有名な天使の名前一覧

有名な天使の名前一覧

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天使は宗教画にもよく登場し、一度は耳にしたことがある名前も多いだろう。ここではミカエル・ガブリエル・ラファエルなど三大天使を始め、特に有名な7天使を紹介する。ぜひ名前だけ知っていたという天使の階級や役割を知ってほしい。

ミカエル(Michael)

堕天したルシファーと戦い勝利したとされており、戦士の姿で描かれることが多い。三大天使・四大天使・七大天使と、各宗教でも偉大な天使の1人である。そのため階級は、各宗教により異なるが、もっとも位の高い熾天使や力天使・大天使であるとされている。

ガブリエル(Gabriel)

宗教画「受胎告知」に描かれていることで有名なガブリエルは、三大天使のうちの1人である。宗教により異なるが、熾天使や智天使・大天使に属し、神の言葉を人間に伝える役割を持つとされている。

ラファエル(Raphael)

治癒をつかさどる天使であるラファエルは、一人旅の少年に同行し、盲目であった少年の父の目を癒したとされる。階級は座天使・力天使・大天使などと考えられており、ミカエルやガブリエルと同様に三大天使の1人である。

ウリエル(Uriel)

人間界の自然現象や天候・気象を管理する天使。名前には「神の光」「神の炎」の意味があり「太陽の統治者」とも呼ばれる。一説ではエデンの園の門番の役割を持った天使とされ、階級は熾天使・智天使・大天使と考えられている。

アズラーイール(Azrael)

すべての生者の名前が記された本を持った死をつかさどる天使であり、人が死ぬとその本に記された名前も消えると言われている。人の肉体と魂を心得ているため、アダムを創造できる唯一の天使ともされている。階級は主天使・大天使である。

カマエル(Chamael)

門番として戦う天界を守る天使であり、平和のシンボルと呼ばれるカマエル。神の正義を掲げており、その役割から敵対する者には攻撃的である。階級は熾天使・能天使・大天使とされている。

アリエル(Ariel)

アリエルは、人間界の自然や生き物を守る天使だ。アリエルという名前には「神の獅子(ライオン)」もしくは「神殿の炉」という意味がある。階級は、宗教により智天使・大天使と考えられている。

天使の名前に含まれる「エル」の意味

ミカエル・ガブリエル・ラファエルなど、天使の名前には「エル」が含まれていることが多い。エル(el)はヘブライ語で「神」という意味があるからだ。そのため、神の使い・天からのメッセンジャーである天使の名前には、エル(神)がついている。

ちなみに、アラビア語では神を「イラーフ」という。また、複数形で「エロヒム」と表現される場合がある。これは神が複数存在するという意味ではなく、神聖な存在を複数形で表現する習慣がある場合に用いる言葉である。

名付けに使える天使の名前(日本名・海外名)

名付けに使える天使の名前(日本名・海外名)

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響きのかわいらしさや、天使の持つ役割にあやかりたいとして、天使の名前に由来した名前をもつ人は少なくない。ここでは名付けに使える名前を紹介するので、天使のように愛らしいわが子に天使にちなんだ名付けをしたいという人は、参考にしてはどうだろうか。

女の子に使いやすい天使の名前

女性は天使にちなんだ名前を付けやすく、日本人でも馴染みやすいものが多い。響きもかわいらしいため、身近にこれらの名前を持つ人がいるのではないだろうか。

名前由来・意味など
ミカ / ミケーラ / ミシェルミカエルを由来にした名前。
ミカエルは各宗教で偉大とされる存在であり、名前の響きも人名に使いやすいため利用頻度が高い。
サラサラカエル(サリエル)を由来にした名前。
一説では堕天したとも考えられているが、三大天使ラファエルの右腕として治癒をつかさどり、
月の支配者とも言われているため、暗い夜を照らす存在として意味を持たせられる。
ハナハナエル(ハニエル)を由来にした名前。
「神の栄光」「神を見る者」の意味を持ち、美や愛をつかさどると言われている。
セラ / セイラセラフィム(熾天使)を由来にした名前。
熾天使は天使の中でもっとも神に近い存在として、神聖な力にあやかるもの。
アーリエルアリエルを由来にした名前。
人間界の自然や生き物を守る天使であるため、自然や動物に優しい子になるように名付ける人もいる。
アンジェラ / アンジェリカ / アンジュ天使=エンジェル(イタリア語では「angelo」)を由来にした名前。
そのまま天使のようにかわいく尊い子という意味で名付けられる。

男の子に使いやすい天使の名前

海外の名前でよく見かけるマイケルという名前は、実はミカエルが由来とされている。日本人の名前の場合、女性とは異なり男性に天使の名前を付けるには工夫やセンスが必要になりそうだ。

名前由来・意味など
マイケル / ミゲルミカエルを由来にした名前。
女性名でもよく使われ、偉大な天使の名前にあやかりたい人は多い。
ラファエルラファエルを由来にした名前。
三大天使で治癒をつかさどり、少年の旅に同行するラファエルの優しさにあやかった名前である。
アンジェロ天使=エンジェル(イタリア語では「angelo」)を由来にした名前。
女性の名前同様、天使のようにかわいく尊い子という意味で名付けられる。

天使の名前や役割にあやかり人生を切り開こう

天使の名前は響きが美しく、清廉さを彷彿とさせる。そのため、わが子やペットの名前、ハンドルネームなど自分の第2の名前の元にしたい人は多い。名付けはその人の人生を開く第一歩だ。英知や癒しなど、天使としての役割にあやかり、よりよい人生を切り開く一歩にするとよいだろう。

Text by NewSphere 編集部