1000年前の種から聖書にある「治療薬」の樹が復活か 研究
◆古代の種はまだ生きている? 発芽の試み
研究チームは種を正確に同定するため、発芽させる必要があると考えた。2010年、サラ・サロン博士率いる研究チームが、種の特定を目的として種を植えている。サロン博士は、エルサレムのハダサ大学医療センターのルイス・L・ボリック自然医学センターの創設者でもある。
チームのなかでも発芽実験を主導したのは、アラバ研究所のエレーン・ソロウェイ博士だ。イスラエルのエルサレム・ポスト紙(9月22日)は、ソロウェイ博士が「古代の種を24時間水に浸し、成長を促すためにさまざまな化学物質や肥料を加えた」と報じている。
The unknown plant that made ancient Israel a perfume powerhouse https://t.co/ZOXXXoiqCh
— Haaretz.com (@haaretzcom) October 20, 2024
エレーン・ソロウェイ博士(左)とサラ・サロン博士
より具体的には、過去の研究で確立された方法が用いられた。水、ホルモン、肥料の溶液に種を浸し、その後無菌の土壌に植える手法だ。