4人に1人の米国人「定期的にシャワー中に排尿」 調査
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アメリカ人の45%が、年に何回かはシャワーで排尿するという驚きの調査結果が出た。これまで体を洗う場所で排尿することは批判されてきたが、近年では健康上のデメリットはほぼなく、むしろメリットがあるという見解が示されている。
◆毎日している人も… シャワーでおしっこに罪悪感なし?
一般のアメリカ人2000人を対象に、トーカー・リサーチ社が行った調査によれば、毎日シャワーで排尿していると回答したのは12%。さらに、毎週数回シャワーで排尿していると答えたのは12%だった。
世代別にみると、ミレニアル世代(1980年代から1990年代生まれ)の4分の1が、毎日シャワーを浴びながら排尿すると答えた。X世代(1965年から1970年代生まれ)では13%、ベビーブーマー世代(1946年から1964年生まれ)では6%だった。男女別では、男性の30%、女性の20%が、たびたびシャワー中に排尿しているとした。
全体でみると、45%が1年を通して1回はシャワーで排尿をしたことがあると回答していた。
◆むしろ健康的? 専門家は否定せず
シャワー中に排尿することは、一般的には問題があるとされてきた。しかし、米ロサンゼルスのシダーズ・サイナイ病院の泌尿器科教授、カリン・アイルバー氏は、体を洗う場所と排泄する場所を結びつけたくないというのは個人的な好みの問題で、「トイレでおしっこ」のデメリットはないと言い切る(CNN)。
尿路感染症などの人が公共のシャワーで排尿しても、水で洗い流されるため他人が感染する心配はないとアイルバー氏は指摘。また、汚染された尿が足についたとしても、洗い流されるので皮膚感染もリスクは低く、心配する必要はないという。(同)
女性の場合、体の構造上立って排尿すると膀胱が空になり切らずよくないと一般的に言われている。しかし、泌尿器科医のデビッド・シャスターマン氏は、温かいシャワーを浴びながらだとリラックスできると指摘。膀胱からの尿の流れをコントロールする尿道括約筋の力を抜いて排尿できるので、骨盤の筋肉や膀胱に余分な圧力がかからず、実際には健康的だと述べている。(同)
セラピストのクリント・クライダー氏は、シャワーは私たちが一人きりになれる数少ない場所の一つだと指摘。心理学的観点から、排尿で開放感が得られるのなら、やってもよいとしている。(トーカー・リサーチ)
環境やお財布にやさしいという見方もある。米ミシガン・デイリー紙は2021年の記事で、トイレの水洗をシャワーに置き換えると、1回あたり少なくとも1.5リットルから23リットルの水を節約できるとしている。
◆条件反射、掃除の甘さ 意外な問題点も
専門家は「シャワーでおしっこ」に肯定的だが、注意点もある。上述のシャスターマン氏によれば、シャワーを浴びながら常に排尿する人は、水の流れる音とおしっこをしたいという衝動が心理的に結びついてしまう危険性があるという。ほとんどの人は大丈夫だというが、脳が水の流れる音を聞くと、膀胱と括約筋の緊張がゆるみ、尿が漏れるように条件づけられることもあるそうだ。(CNN)
さらに気になる実態も報告されている。トーカー・リサーチの調査によれば、シャワーを自分1人で使っていると答えたのは39%だけで、あとは家族や同居人と共同で使用している。それにもかかわらず、平均的なアメリカ人は年に9回しかシャワーを掃除しないことが判明した。衛生面でとても気持ちがいいとは言えない結果であり、同居する人のためにも、トイレでおしっこ派の人には、よりこまめな掃除をお勧めしたい。