鳩への餌やりで罰金最高8万円 イタリア旅行前に知っておきたい禁止事項
観光客の人気が高いイタリアには、欧州内ですらあまり知られていない罰金が存在する。旅行前に知っておくべき主な禁止事項と、最近新たに紙面をにぎわせた罰金について紹介する。
◆イタリア特有の罰金といえば
イタリアを旅行する外国人が罰金を科せられるリスクといえば、以前はレシートの受け取りに関するものが要注意だった。というのも、1983年から2003年まで、イタリアではどんなに小さな買い物であっても販売者はレシートを発行し、購入者はそれを受け取る義務があったのだ。
この決まりは時として法外な罰金の対象となっていた。ロプス誌によると、露天商からニンニクを1つ購入した主婦が100ユーロの罰金を科せられたことや、スーパーのレジ係がチョコを食べる際ちゃんと代金をレジに入れたにもかかわらず、レシート発行を忘れたため50ユーロの罰金、加えて雇用主にも250ユーロの罰金が科せられたことなどがあったという。そのため、2003年のレシート発行義務廃止は、国民にも非常に歓迎された。