【動画】極寒を生き延びる ワニの驚きのスキル 凍った池をよく見ると…
ここ最近の猛烈な寒波により、どのようにワニが氷点下の寒さに対処するのかを垣間見ることができた。
ノースカロライナ州オーシャン・アイル・ビーチにあるスワンプパーク・アウトドア・アドベンチャー・センターは21日、鼻先だけ氷の上に突き出し、凍った池に吊り下げられたようなワニの不気味な動画をソーシャルメディアに投稿した。
あるビデオでは、アシスタントマネージャーのスコット・ペリー氏が、凍った状態の「沼地の子たち」の一匹に近づいて、動かないワニの鼻を触ろうと手を伸ばし、視聴者に「真似しないでください」と警告している。
「こんなことになるなんて思いもしなかった」とペリー氏は語った。
ゼネラルマネジャーのジョージ・ハワード氏は、公園には12頭のワニがいるが、彼らは人間から餌を与えられているため、州の野生動物当局は野生に戻れないと判断していると電話で明らかにした。公園で数年ぶりに起きたこの現象を目にして、興奮していると話す。
ハワード氏によると、変温動物であるワニは自分で体温調節ができないため、気温が下がると生き延びるためにブルメーションと呼ばれる状態になる。ワニは鼻を水面から突き出すことで身を守り、周りの水が凍っても呼吸を続けることができるのだという。
体長推定2.7~3メートルのワニを映したある動画で「目を閉じ、呼吸できるように鼻の穴だけ水面から突き出すのです」とハワード氏は語る。「体全体が水中に浮いている。かなりファンタスティックだ」
しかし、それは長くは続かなかった。気温が上がり、ハワード氏によれば、ワニは23日には通常の状態に戻ったという。
テキサス州ボーモントのゲーター・カントリーも先週、氷から鼻を出したワニの動画を投稿した。
オーナーのゲリー・サウレッジ氏は「この下を見てください。ワニの全身が見えますが、最も重要な鼻を見てください。酸素を取り入れて呼吸できるように鼻を突き出しているのです」と語る。「みなさん、これはすごいことです! ワニはこうして氷の中で生き延びているのです」