ドイツ人観光客、イタリアで150年前の芸術品を破壊 すでに出国

Gregorio Borgia / AP Photo

◆インフルエンサーに喝! 伊大臣もお怒り
 支配人は、ドミナ像はヴィラを守る女性として見られていたと説明する。こういうことをする無知な人がいるのは悲しいことだとイタリアの通信社に話し、像の修復は難しいだろうと述べた。(ユーロニュース)

 観光客の1人は、インスタグラムで150万人のフォロワーを持つインフルエンサー、ジャニス・ダナーだったのではないかと報じられている。イタリアのサルヴィーニ副首相兼インフラ大臣は、この事件の記事をインスタグラムに投稿し、「インフルエンサーと呼ぶ代わりに、彼らをバカ者と呼ぼう」とコメントした。


◆いたずら案件続出! まだまだ増えそうな予感も……
 パンデミックの3年間は各地で観光が制限されたこともあり、この夏、欧州各地には2019年を超える記録的な数の観光客が押し寄せると予想されている。これは『リベンジ・ツーリズム』と呼ばれ、旅行者は費用が高くても行きたくて行けなかった場所を目指す。

 特にイタリアは人気でビジネスは活況のようだが、その分モラルのない観光客が増える可能性も高い。6月にイギリス人観光客、7月にはスイス人、ドイツ人のティーンエージャーがローマのコロッセオで落書きをする事件も起きており、いずれも罰金や禁錮刑など厳しい処分が下される可能性がある。

 ロンバルディア州文化評議会のメンバーの1人は、芸術的・文化的遺産に損害を与えたものはその代償を支払うべきだとし、ドイツ人グループへの損害賠償請求を求めている(ユーロニュース)。

Text by 山川 真智子