TikTokで話題「100日間マクドナルドで27キロ減量」の裏側

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◆マクドナルドでなくても良かった? 食べる量がポイント
 もっとも、痩せた理由が「マクドナルドを食べ続けたから」と考えるのは間違っている。実はマギニスさんは、ダイエット中は1食の量を半分にしていた。肥満から脱却するには食べる量を減らすことだと述べ、ダイエットには「良い食べ物、悪い食べ物」は関係ないと説明している。大切なのは量のコントロールで、計画をしっかり立てることだとアドバイスしている。(英ミラー紙

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100日目の投稿

 マギニスさんは、基本どんな食べ物でも減量は可能だと信じているという。これが今回の挑戦の理由であり、マクドナルドと提携関係を結んだというようなことはまったくないと繰り返し強調している。(グローバル・ニュース)

◆ほかの人には勧められない……専門家が警告
 ナッシュビルの地元メディアWSMVによれば、実はマギニスさんの投稿を「危険な減量」を広めるものだとして、TikTokがシャドウバン(アカウントに制限をかけること)したこともあった。現在はダイエットの経過を見ることができるが、誰にでも勧められるものではなさそうだ。

 栄養学の専門家は、極端なカロリー制限によるダイエットは、栄養不足を招くと指摘。マクドナルドの食事だけでは、腸内の微生物に十分な繊維を供給することや、炎症を抑えて慢性疾患と戦うためのポリフェノールを十分に摂取することができないとしている。また、心臓病や糖尿病などの生活習慣病のリスクも高まるという。(健康情報サイト『ヘルスライン』)

 さらに、メニューが限られると飽きが来て、ダイエットが長続きせず疲れてしまうと専門家は指摘。その上、体重やカロリーへのこだわりは精神衛生上も良くないとし、マギニスさんのやり方を真似るのは好ましくないと述べている。(同)

Text by 山川 真智子