イタリアでは1月に老婆が!? 多様な世界の「サンタクロース」集合!

Robert Hoetink / flickr

◆ロシア
 「ジェド・マロース」と呼ばれ、スラブ神話を起源とするが、サンタクロースと共通点が多い。赤と青の毛皮のロングコートを着て長い魔法の杖を持ち、3頭の馬が引くそりに乗ってプレゼントを運ぶとされる。今年の「ジェド・マロース」はウクライナ侵攻の影響で、装甲車での移動に変えたようだ。

◆イタリア
 「バッボ・ナターレ」と呼ばれるサンタの人気が高まっているが、伝統的に魔女のような老婆「ベファーナ」がプレゼントを運ぶ係だ。1月5日にやってくるが、プレゼントを受け取った家を去る時に床掃除をして行くという。新年を迎え、その年の問題を一掃するという意味があるらしい。

◆ウクライナ
 日本ウクライナ友好協会KRAIANYによれば、ウクライナのサンタは「スヴャティ・ミコライ」と呼ばれ、12月19日に子供の枕の下におもちゃを置いていく。イメージはほかの国のサンタとは異なり、赤い服を必ず着ているわけではなく、トナカイにも乗らない。サンタを祝う「聖ニコラスの日」(19日)には、貧しい人や孤児などのためのボランティアイベントなどが行われるという。


参考:非営利団体Guideposts Santa Claus Around the World

Text by 山川 真智子