イタリアでは1月に老婆が!? 多様な世界の「サンタクロース」集合!

Robert Hoetink / flickr

◆ドイツ
 最初は宗教改革者のマルティン・ルターが、「クリストキント」という金髪で天使の羽根をつけた子供を登場させ、クリスマスにプレゼントを届ける役割を持たせた。

 しかし現在は「ヴァイナハツマン」と呼ばれるサンタが、その仕事を担っている。ドイツではこの時期になるとクリスマスマーケットが開かれ、訪れる人で賑わう。今年はマーケットのイベントで、空飛ぶ「ヴァイナハツマン」も見られた。

@whoisperfect

weil so viele gefragt haben ??? den Weihnachtsmann könnt ihr auf dem Weihnachtsmarkt in Kassel auf dem Friedrichsplatz immer um 17 und 19 Uhr sehen..

♬ All I Want for Christmas Is You – Mariah Carey

◆フランス
 「ペール・ノエル」と呼ばれ、「ファーザー・クリスマス」同様、毛皮のついたマントと頭巾をつけている。しかしフランス東部の一部やスイスでは、ロバを連れた「タント・アリー」がプレゼントを運んでくることになっているという。

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◆スペイン
 サンタに該当する存在はなく、4世紀から続く伝統で、「メルキオール」「バルタザール」「カスパール」という聖書に登場する賢者3人組がプレゼントを持って来る。ただしプレゼントが届くのは、賢者がイエスに贈り物を届けたとされる1月6日と遅め。この伝統はローマ帝国時代に始まり、植民地化の際に南米にも広がった。

Text by 山川 真智子