「猫を外に出してはいけない」ドイツの町で禁止令 飼い主に罰金も
家と外を自由に往来する飼い猫たちが、外で小動物や野鳥を捕獲し殺傷しているとして海外で問題になっている。欧米では飼い猫の外出をやめさせることで野生動物の保護につながると指摘されており、猫を屋外に出すことを法律で禁止する自治体も出てきた。
◆野鳥を捕獲 猫外出で罰金も
ユーロニュースによれば、ドイツのヴァルドルフの町は、5月中旬から8月末まで猫を室内で飼うように飼い主に命じた。地上で巣作りをするカンムリヒバリという野鳥を保護するためだ。西ヨーロッパに生息するこの鳥は、ここ数十年で急激に個体数が減少している。
新ルールは町の南部にいるすべての猫に適用され、4月から8月まで今後3年間続けられるという。飼い主には、飼い猫が外を歩き回っていた場合500ユーロ(約6万8000円)、カンムリヒバリを傷つけたり殺したりした場合は最高5万ユーロ(約680万円)の罰金が科せられる可能性がある。(同)
オーストラリアのビクトリア州ベンディゴと南オーストラリア州アデレイド・ヒルズでも猫の外飼い禁止、または夜間外出禁止を導入している。首都キャンベラでは、野生動物保護のため2022年半ばからすべての新しい猫を室内飼いとし、従わない飼い主には1600豪ドル(約14万5000円)の罰金を科す計画だ。(デイリー・メール紙)
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