マスク義務解除する国と再導入する国 分かれる判断
ワクチン接種が進む国のなかには、マスク着用義務を解除するところも増えている。一方で、変異株の感染拡大を受け、再びマスク着用を導入する国もある。
◆マスク着用義務を解除する国々
米疾病対策センター(CDC)は5月13日、新型コロナウイルスワクチンの接種を完了した人は、屋外はもちろん、屋内でも多くの場合において、マスク着用やフィジカルディスタンスを必要としないと発表した。この時点で、フル接種を済ませていたのは、同国人口の35%だった。
欧州でも制限緩和が進むにつれマスク着用義務を解除する国が増えてきた。フランスは、6月17日から基本的に屋外でのマスク着用義務を解き、スペインとスイスは26日からやはり屋外のマスク着用義務を解除した(ル・タン紙、6/26)。イタリアでも、同様に28日から屋外でのマスク着用は義務ではなくなった(シアンス・アヴニール誌、6/28)。
また、アイスランドは、6月24日の時点で少なくともワクチン接種を1回受けた16歳以上の人口が87.6%となったことから、新型コロナを理由に敷かれたすべての制限を26日から解除すると発表した。そのなかにはマスクの着用義務も含まれている。(ラ・トリビュヌ紙、6/25)