ドイツの司祭がバチカンに反旗、同性婚を祝福 教会方針に公然と反対
ドイツのカトリック司祭ら2600人は5月10日、バチカンが認めていない同性カップルらの結婚を祝福するキャンペーンを開始した。とはいえ、ドイツ国内でも意見は分かれている。
◆カトリックとプロテスタント
キリスト教のなかでも、バチカンを総本山とするカトリック教会は、プロテスタント諸派と比べ、万事において保守的だ。たとえば、プロテスタントの牧師は妻帯が可能だが、カトリックの神父は独身が義務とされている。同性カップルの結婚に関しても同様だ。2009年のスウェーデン国教会や2015年のフランス・ユナイテッド・プロテスタント教会の決定のように、プロテスタントではすでに10年以上前から同性婚を認める派が増えてきているが、カトリックは頑なな態度を崩さない。
3月15日には、バチカンでカトリック教義を担当する教理省が、同性愛を「罪」とみなす立場を再確認した。つまり「神は神の子らを祝福し続ける(中略)が、罪を祝福することはできない。(中略)そういう理由で、教会は、同性同士の結びつきを祝福する力を持たず、持つこともできない」というのがその立場だ。(RTS、3/15)
- 1
- 2