「小さな冒険」に脚光 コロナ時代の欧州バカンス
新型コロナと共存しながら経済を動かすため、感染の不安が残るなか、日本を含め多くの国で特別休暇や休日手当を出すなどのバカンス励行が行われている。ウィズコロナ時代の欧州バカンスの傾向をピックアップする。
◆キャンピングカーに人気
約2ヶ月続いた外出制限が緩和され始めて以来、フランスではキャンピングカーが人気を呼んでいる。南仏マルセイユ近くのキャンピングカー専門店は「一ヶ月で売り上げが倍増した。こんなことは初めてだ」と6月半ばにすでに語っている(フランス3、6/23)。レンタルも同様で、トゥーロンのある店は「9月末まで予約済みだ。すべて5月11日の制限緩和から3週間で埋まった」(同上)と言うし、北東部ストラスブール近くの店も「5日で、8月末まで予約が埋まった。販売も同様の傾向だ」と語る(フランス3、7/21)。
人気の理由は、「大勢とすれ違うのは避けたいが、子供らとバカンスに行くのはあきらめたくない」という一言に集約できるであろう。家族ごと他人と接触せず移動できるキャンピングカーは、ウィズコロナ時代のバカンスにおいては魅力倍増なのである。
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