新型コロナ感染時、避けたほうがよい補助食品 仏当局「免疫反応を妨げる恐れ」
フランス食品・環境・労働衛生安全庁(ANSES)は4月17日、いくつかの栄養補助食品の摂取に注意を促すプレスリリースを発表した。それによれば、栄養補助食品に含まれる植物には「(新型)コロナウイルスに対する防御において逆効果をもたらす」ものがあるというのだ。
◆エキナセアやウコンなどの消炎効果をもつ植物
ANSESがあげるのは、いずれも「非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)のように機能する抗炎症特性を持つ植物」で、具体的には「ヤナギ、メドウスイート、バーチ、ポプラ、アキノキリンソウ、ヒメハギなどのサリチル酸誘導体(中略)を含む植物のほか、別の抗炎症成分をもつライオンゴロシ、エキナセア、ターメリック(ウコン)、キャッツクロー(中略)、ボスウェリア属やコミフォラ属の植物」である。
同庁は、「(これらの)植物のもたらす免疫調節と抗炎症メカニズム、また感染時に免疫反応を妨げる可能性について、最新の科学的資料を検討した」結果、その摂取は、新型コロナウイルスのような感染症に感染したとき、とくに初期においては「体の自然防御を妨げる恐れがある」と結論づけている。
これらの植物には、ハーブティーやサプリとして日本で売られているものも多い。とくに、エキナセアやウコンなどは、「体に良い」成分として広く市場に出回っているので注意したい。ANSESは、健康維持を目的に摂取する人々には「Covid-19が疑われる兆候が現れたときは、ただちに摂取をやめる」ことを勧めている。
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